「電気羊」のグラフィックアートで有名な土井さんの個展に行ってきた! | 映画復元師シュウさんのブログ

「電気羊」のグラフィックアートで有名な土井さんの個展に行ってきた!

 

 

グラフィック・アーティストの土井宏明さんの個展に行って来た。

 

P.K.ディックの小説のカバーイラストなどで活躍しており、中でも、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のイラストはあまりにも有名だ。
「電気羊」やオーウェルの「1984」などが一堂に介していた。

 

ちなみに、「電気羊」の他の候補がこの2パターンだったという。
貴重なデザインに感動もひとしお。

 

 

70年代のSF映画や小説で席巻したタイポグラフィが、メチャクチャカッコいい。

 

 

 

他にも、キャンバス地にシルクスクリーンのワンオフのバージョンもあった。 

近くでみると、キャンバスの凹凸が分かる。 

同じデザインでも印象が変わるから面白い。

 

ちなみに、2017年に開催された「ブレードランナー ・プレミアムパーティー」のデザインも土井さんのお仕事。 

そのTシャツを持参して、図々しいけどサインをして頂いた。 

家宝にします。

 

 

そうそう、土井さんとの会話の中で、デッカードが飼っている電気羊に名前って登場したかという話題になった。

名前は出ていなかった気がするのだが、なんと、「X」の888猫さんが、わざわざ「電気羊」の小説を見返してくださった。

 

すると、名前が判明しましたよ。

さらには、デッカードは、アンドロイド羊の前に、本物の羊を飼っていたことも教えてくださった!!
 

「早川版p18-22にペット話。この中で破傷風で亡くなった "グルーチョ"を2度呼んでます。」

「生きていた時の名前はグルーチョ。電気羊の外皮に剥製として使用。内臓類も死体とはいえ、高価に取引されてるハズですよね?あの地球 推測ですが世間体を気にするデッカードは そのまま呼んでいたんだと。原作デッカードは ホントに情け無いオッさん笑。大好き。」

「電気羊 生前名:グルーチョ。6回故障修理。壊れる度に"なになに動物病院"と 擬装した修理店トラックで送迎。電気羊とバレて恥かきたくない客へのアフターサービスですねー♪(ご近所に住む)バーバーのジュディ(牝馬)が生むかもしれん仔馬が気が狂う程に欲しいデッカード。飽きられてます、電気羊。」

「グルーチョは、元は女房イーランの父親が飼い、義父が移住(行先不明)する際に譲り受けた。地域どこかで"干し草"を育成。一応続編の冒頭シーンで農場あるみたいですしね。箱詰めで配達されてる模様。束ねる為の針金が刺さり、グルーチョは破傷風で死亡。」

 

とのこと。

まさか、ここまでの記述があったとは!
丁寧に調べてくださった888猫さん、本当に本当に感謝です。

HAVE A BETTER ONE!

 

土井宏明さんの個展の詳しい情報はこちら。

 

■会期:2024年6月14日(金)~7月14日(日)
※開廊曜日:木金土日のみ開廊(月火水は休廊)
※開廊時間:木曜&金曜 14:00~19:00、土曜 13:00~19:00、日曜 13:00~18:00

 

■会場:QUIET GALLERY TOKYO
東京都千代田区神田神保町1-52-12
URL:https://www.quietgallery.net
instagram:https://www.instagram.com/quiet__gallery/