TBS放映版「ブレードランナー 」にまつわる2つの謎
先日鬼籍に入られた、役者の寺田農さんがレプリカントのリーダー、ロイ・バディの声を当てていた。
淡々としながら、威厳を感じるステキな吹替だった。
そこで思い出したのが、昔、「ブレードランナー」のイベント用に、とり・みきさんにインタビューした際の質問だ。
質問:
「天空の城ラピュタ」のムスカの声を寺田農さんが担当されたキッカケは、TBSで放映された「ブレードランナー」のロイ・バティを見た宮崎駿監督が、ムスカに抜擢したから、というウワサは本当でしょうかね?
とりさんは、ニヤリとして「どうかな」と一言。
そんな内容を「X」に投稿していたら、「ラピュタ」の制作を担当していた木原浩勝さんが、興味深い情報を投稿していた。
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寺田農さんがムスカを演じたきっかけは、「ブレードランナー 」のロイ役だったからで、ほぼ確定じゃないかな。
情報を下さった「BP@究極映像研」さんありがとうございました😊
ちなみに、TBSで初放映された「ブレードランナー 」は、実は、画質があまりにも青みがかっていて、当時不満だった。
だから、一体、このフィルムの出典が何なのか、ずっと疑問だった。
すると、ひょんな事から判明した。
TBS放映から数年後に、地元の図書館で、「ブレードランナー」の上映会があったとき、本当に驚いた!
TBSと同じ、青みがかった画質で、ワイドスクリーンを4:3にトリミングした箇所も全く同じ。
このフィルムは、35ミリから作られた16ミリで、主に貸し出し用に作られたものだった。
これがTBS版の素材だったのだ。
この16ミリフィルム、実は音源が少し変わっていて、デッカードがセバスチャンのアパートに入り込むシーンのヴァンゲリスの曲が(本当に少しだけど)異なっていた。
今となっては、録画していたTBS版のビデオは重ね録りで消してしまい、アフターカーニバル状態だ😂
振り返ってみると、新たなバージョンというよりは、16ミリを作成する際の音声のミキシングが上手くいってなかっただけだと考えられる。
とはいえ、もう一度、あの音源を聴いてみたいものだ。
ちなみにTBSの放映版は、吹替と原音のバイリンガル放映で、原音の方が、図書館で聴いた音と同じだった。
ちなみにね、とり・みきさんにインタビューした動画が流れたのはね、2014年11月に行われた伝説のイベント「ブレードランナー・ナイト」の中だったんだよ。
もったいないので、特別に紹介するね。
動画の中では、映画評論家の滝本誠さん、漫画家のとり・みきさん、映画評論家の町山智浩さんが登場するよ。