ブレラン未公開シーンの謎の”女性死体”の謎がついに判明!!
新年からマニアックなネタを立て続けに紹介していくよ。
今回は、超一部のマニアの間で議論になっていた”ある女性の遺体”(上記写真)についてだ。
この遺体、ブレードランナーの未公開シーンにのみ登場する。
それも、ブルーレイソフトの特典であるメイキングムービーにワンカット登場するのみだ。
※関係者インタビューの合間にインサートされている。
たったワンカットながら、バスタブに浸かる気味の悪い遺体だから、マニアの間では「あれは何?」「突然出てきて意味わからん。」と話題になったのだ。
注:あくまでもごく一部のマニアね。
本来この映像は、映画のクライマックスで、デッカードがロイから逃れて、朽ち果てた浴室に身を隠す場面に入る予定だった。
疲れ果てたデッカードがバスタブに腰掛けると、そのバスタブの中には女性の遺体が漬かっていたというもの。
デッカードは、女性の遺体に驚く事なく、負傷した指を包帯で巻こうとする。
最終的に映画本編からはキレイサッパリと削除されてしまったが、謎が謎を呼ぶ場面だったのだ。
すると、私が入っているフェイスブックの世界的なブレードランナーのファングループで、この遺体について言及している書き込みがあったのだ!!
それも、女性のメイクアップフォトまであるではないか!!
これは超貴重ですよ!
これは、Germaine Plunkettさんが投稿したもの。
以下、この方の投稿を翻訳してみた。
なお、誤訳があるかもしれないがそこはご勘弁を。
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ジェイミー・ハッチンズさんは、(彼女の父親にしてアーティストの)ジェフ・ハッチンズさんのコレクションから、(女優の)ローズ・マスカリが「バスタブの中の女性」であると特定するために、未発表の連続したメイクアップ写真を紹介することを許可してくれました。
この映像は、セバスチャンのアパートの削除されたシーンにあったものです。
スコット監督は、セバスチャンがネクサスモデルのデザイナーであったことから、これらのマネキンに動きをつけたいと考え、マネキンに見えるように女性を装飾して、特殊効果部門のハードルを下げる事なく、ロボット的に動かせるようにしたのです。
そして、メイクアップ・アーティストのマーヴィン・ウェストモアの魔法で、1体だけでなく、もう1体、さらにもう1体と増やしていきました。
私たちはそれを「ヒューマネキン(人間マネキン)」と呼ぶようになったのです。
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とのこと。
つまり、このバスタブの遺体は、人間の女性ではなく、マネキンだったというのだ。
それも、動くマネキン。
セバスチャンが作った、いわゆる”カラクリ人形”とでもいうのだろうか。
実は、映画本編の中でも、この「ヒューマネキン」は確認できる。
セバスチャンが寝ているシーンだったり、
デッカードがプリスを発見するシーンだったり。
いずれも、ちゃんとマネキンの腕が動いているのがわかる。
以下の写真はオフショットだが、ブラッドベリアパートにデッカードが入った時のワンシーン。
本物のマネキンの肩に手を回すヒューマネキン役の女性モデルがハッキリと映っている。
確か、ポール・サモン著「メイキング・オブ・ブレードランナー」の中でも、これらの人形はプロのパントマイマーが演じていたとの記述があったと思う。
バスタブの女性ヒューマネキンも、朽ち果てて肌が剥がれているようなメイクがされている。
やはり、マネキンという事で一件落着のようだ。
こんな貴重な写真を公開して下さった皆様には感謝しかない!
これは想像だが、人間にしか見えなかったから、ストーリーが混乱するとの判断でバスタブのシーンは削除されたのかもしれない。
ちなみに、究極試写版でも、同じ理由から採用を見送った。
演じられたマスカリさん、ごめんなさい。