二つで充分ですよ! ロバート・オカザキのお墓参り | 映画復元師シュウさんのブログ

二つで充分ですよ! ロバート・オカザキのお墓参り

2019年11月も終わりとなる本日30日、記念的な出来事があった。
ブレードランナーの冒頭に登場する「二つで充分ですよ!」のセリフで名を馳せている、スシマスターこと、ロバート・オカザキさんのお墓参りに伺ったのだ。
ロバート・オカザキさんの日本名は「岡崎巌(いわお)」で、お墓は東京とロサンゼルスに分骨されている。

日本のお墓は青山墓地の東側、乃木坂方面にある。

実は、数年前にお墓を管理する方が亡くなってしまい、他の親族に管理が引き継がれないままだったそうだ。

そんな状況の中、ウェブデザイナーなどで活躍されている菊竹さんが、オカザキさんのお墓を確認に行ったところ、薮の中に埋もれていて、危うく無縁墓地として処分される寸前だったという。
お墓の前には、東京都の立てた看板がある。早く管理費を払わないと無縁仏扱いになるよ、との注意勧告だ。

菊竹さんは、急遽、他の親族の方を探し出して状況を伝え、今回、その親族の方を伴い再度 状況の確認とお墓参りに伺ったのだ。

有難いことに、私もお声を掛けて頂き、一緒にお墓参りをさせていただいた。

親族の方がロバートさんのありし日の写真を持参していて、墓前に置いてパチリ!
親族の方によると、ロバートさんは、あまりご自分の出演した映画について話すことは無かったそうだ。

ブレードランナーのスシマスターについても当時聞くことはなかったらしい。

それでも、ヒッチコックと親交があり、早川雪洲とも仲が良かったとの話は教えてくれたようだ。

ロバートさんの人柄は、とても真面目に人の話を聞く方だったそうで、色々な相談に乗ってもらったという。

なお親族の方に、ブレードランナーのスシマスターの役柄について聞くと、「まさか、ほんの1分足らずの出演シーンにも関わらず、ここまでディープなファンがいるとは!」と驚かれていた。

今後のお墓の管理については、ご親族の間で協議中とのことだ。

ぜひとも日本にあるブレードランナーの"聖地"として、世界中の映画ファンにも訪れて頂きたい。

改めて、菊竹さん、ご親族の方々、世界のブレードランナーファンに代わり感謝いたします!
お墓参りの後には、霊園の近くのラーメン屋さんで楽しいお食事会。

親族の方お二人には、無理にお願いして「二つで充分ですよ」ポーズを取って頂いた。
ちなみに親族の方にブレードランナーの感想を聞くと「話が進むと、まるでホラーみたいになるから最後まで見られていない。」と話しておられた。

そこでお墓参りの後に、改めてブレードランナー鑑賞にチャレンジしてもらった。

すると、「最後に主人公は助かると思っていたけれど、まさか相手に助けてもらうとは!」と、やはり驚かれていた。

Have a better one!