「AKIRA」「幻魔大戦」スクリーン鑑賞は20年以上ぶり | 映画復元師シュウさんのブログ

「AKIRA」「幻魔大戦」スクリーン鑑賞は20年以上ぶり

本当に久しぶりに「AKIRA」と「幻魔大戦」をスクリーンで観た。
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「AKIRA」はスクリーンでは20年以上観てなかったし、「幻魔大戦」に至っては、公開当時から二度目のスクリーン鑑賞だから30年以上だった。

「AKIRA」に至っては、今観てもその作画のクオリティにハッとさせられた。

今回、二つの作品を観て思ったけど、「幻魔大戦」より「AKIRA」が数年遅い公開だから技術的に進歩しているとはいえ、また、制作費や、時間のかけ方など、色々と比べられない部分があるにせよ、やはり後世にどちらが「残った」かと考えると、圧倒的に「AKIRA」に軍配が上がった。

「AKIRA」の隔離施設が地上に現れる際の、巨大なパイプ群が跳ね返るスペクタクルを見よ!

異常とも思えるあの描きこみ。
なんでも、「影」に使う作画枚数を「動き」に回したとも聞く。

それに比べて「幻魔大戦」のニューヨーク崩壊や東京の大地震などのスペクタクルは、書き割り一枚をズームしたり揺らしてそれらしく見せていた。

繰り返しになるが、当然、両者の制作環境は全く違うから単純に比較は出来ないけれど、こうして二つの大作を観たとき、しみじみ思ったのは、やはり「突き抜ける」こだわりの凄さ、ということ。

そして、その突き抜けた「こだわり」は、上映した「目黒シネマ」にも当てはまる。

スタッフが製作したと思える、鉄雄やベガのオブジェが凄い!
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義手を取り付けた鉄雄の胴体オブジェ。

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義手のアップ。
良く見るとダンボールだ。
ハッキリ言ってチャチだが、メチャクチャ愛がある!
サイコーだ(≧∇≦)

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ベガの胸像。

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こちらも基本はダンボールだが、メカニックな部分は、怪しげなジャンクパーツ製だ。

そこがまた良い(≧∇≦)

目黒シネマさんには、今後も大期待だ!

にしても、夏休みアニメ特集なのに、平日の朝から中年世代ばかりなのが驚きだ。

まあ、オイラも中年世代のど真ん中だけど;^_^A