エイリアン 第一作の謎 あれこれ | 映画復元師シュウさんのブログ

エイリアン 第一作の謎 あれこれ

みなさま、「エイリアン」シリーズの最新作「プロメテウス」が
来年公開ですが、この「プロメテウス」は、「エイリアン」1作目の
プリクエール(前日譚)的な色合いが濃厚になってきました。


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この映像は「プロメテウス」の予告編で登場する謎の装置(?)
なんですが、これと同じものが「エイリアン」にも登場してます。

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いわゆる「スペースジョッキー」と名付けられているもので、
装置の上には謎の宇宙人の死骸が化石化して横たわっています。

そのお腹の部分は破裂したような跡があり、何かが飛び出してきた
様にも感じられるわけです。

要は、この宇宙人のお腹からエイリアンが飛び出してきた事が伺え、
「エイリアン」第一作目では、トラック野郎の一人 ケインさんも
お腹をエイリアンの幼体に食い破られ、ひどい目に遭う訳です。

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そもそも、このエイリアンさんは何なのかが、一切明かされずに
「エイリアン」は終わる訳です。

スペースジョッキーで死んでいた宇宙人が作った生物兵器なのか、
それとも惑星に土着していた生き物で、宇宙人も単に襲われた犠牲者
なのか、想像は膨らみます。

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↑ ちなもにこれは、「エイリアン」に登場した謎の宇宙人さんの
死骸が横たわっていたヘンテコ宇宙船で、

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なんと「プロメテウス」の中では、その宇宙船が爆発する場面も
あるみたいですね。

これらから考えるに、「プロメテウス」では この謎の宇宙船や
宇宙人に焦点を当てた物語が展開され、人類との関わりや、
完全生物のエイリアンが何なのか、その片鱗が垣間見れると
想像されるのです。

ここで興味深いのが、「エイリアン」一作目は、人類が初めて
宇宙生物と遭遇した物語だと考えられていたのですが、
「プロメテウス」で人類がすでに謎の宇宙人と遭遇していた
と分かった上でもう一度見直すと、一作目の中でも思わせぶりな
セリフや展開があったんですね。

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まず第一作目では、トラック野郎たちの中にアッシュという
科学主任の男性がいるのですが、実は彼はロボットで、
エイリアン捕獲を特命としてしていた事が物語の途中で
判明するわけです。

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そもそもアッシュは、本来の科学主任の交代で
出発直前に急きょクルーに抜擢されたようでして、
「事前に何かがあった」からこそ、彼が同乗する事に
なったと推測されます。

また、クルーが乗っている宇宙船ノストモロ号にしたって
地球への帰途のはずが、謎の信号を受信して
いつの間にか軌道を外れ、惑星LV-426に向かうけれども、
この広い宇宙で謎の信号を受信するには、予め何かしらの
情報を掴んでいないと難しいとも考えられます。

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まあ、いずれも今になって考えると…という事だから
一作目の制作時には、どこまで世界観を考えていたかは
不明なんですけどね。

ただ、うまく「プロメテウス」で一作目の疑問点や矛盾点を
生かせば、2作目以降にみられるような、単なる焼き直しではない
独創的なストーリーが誕生する事でしょうね。