毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

今回の兼題は「夏料理」でした。夏向き料理の総称で、特にどの料理ということではありません。夏の料理は、暑さで衰えがちな食欲を増進させるために、さっぱりとした味で食べ易く、そして見た目も涼しそうなものが好まれます。料理ばかりでなく、料理を盛る器も青い色を基調とする夏風のものを選んだり、更に食べる場所にもこだわって、海辺や川岸、山なら高地の避暑地などで戴ければ文句なしで夏料理を味わえますね。

 

 夕波の潮騒ゆかし夏料理

(ゆうなみの しおさいゆかし なつりょうり)

 

同じ夏料理でも、できれば誰かに作ってもらって、それを食べさせてもらうほうが幸せの量が増えそうです。わたしはどうかというと、結構作るほうが多かったりするので、帰省したときに親に食事を作ってもらった時とかでしょうか。実家は海の近くなので、静かに耳を澄ませるといわゆる潮騒というのが聞こえて来ます。潮騒はいつでも鳴っているものだし、普段は慣れてしまって、特別なものという感覚も薄れるのですが、夏は夕方から夜にかけての潮騒はやっぱり似合いますね。帰省して、その日が暮れる頃やっと一息ついたなあとちょっと横になっていると、癒しの潮騒が聞こえて来ます。そして、ほっとしたところに夕食(田舎の、お年寄りの家は夜が早い)。何も変わらないいつもの夕食なんですが、潮騒に味付けされると立派な夏料理です。これで、夏バテしないで暑さを乗り切れそうです。

 

川辺で夏料理であれば、最初に思いつくのは京都の鴨川や貴船の川床です。鴨川の川床は“かわゆか”、貴船の川床は“かわどこ”と、読み方が違うそうです。京都の都人らしいこだわりですね。京都へは時々遊びに行きますが、川床は四条や三条の橋から眺めるだけで、まだ一度も味わったことがありません。いつかは川床を楽しんでみたいと願いつつ、今のところは途中のコンビニで缶ビールとポテトチップスを買って、河岸に腰を下ろし一服するまでです。それでも鴨川の流れを何とはなく目で追っているうちに、京都の夏も体験できます。こんなふうに、川床などと恰好をつけないで好きに涼しさを味わうのが一番気楽でいいんでしょうねぇ。

 

 

 

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