今回のあの頃の思い出は、中島みゆきさんの「一期一会」です。前回詠んだ俳句の兼題が「苺」でしたので、「いちご」 → 「一期」 → 「一期一会」 で、みゆきさんの名曲の一つであるこの曲という繫がりです。前回の「薄暑」 → 「ハクション大魔王」 と同じノリです。これまた、何とかみゆきさんの曲を取り上げたいという単純な気持ちからということで今回も甘めに見ていただければと思います。
 

 
 ♪ 人間好きに なりたいために ♪
 ♪ 旅を続けてゆくのでしょう ♪
 
 人間関係に疲れて、人間の嫌なところばかりが見えて来て、そこから逃れようとして人は旅に出る...わたしの思う旅はこちらのほうだったのですが、この歌詞を見て、反対に人間好きになりたいために旅に出る、という考えもあるのだなあと、ちょっと考えさせられました。でもそういえば、若い頃はいろんな発見や出会いを求めて旅していたかも。いつの間にこんなにも変わってしまったのでしょう。
 旅といっても、わたしの旅は、終着点もなければ途中で諦めて戻ってしまえる場所もない、というような筋金入りの恰好の良い旅ではありませんから、自分でもはっきり意識しないだけで、結局はこの歌詞のとおりに、心の何処かで人を好きになりたくて、好きになれる人を求めて旅に出ているのかも知れません。あぁ、またみゆきさんの歌に教えてもらいました。