今回のあの頃の思い出は、昭和の良き時代に放映された「ハクション大魔王」です。前回詠んだ俳句の兼題が「薄暑」でしたので、「はくしょ」 → 「はくしょん」 → 「ハクション」 で「ハクション大魔王」という、ちょっと強引な繫がりで持って来ました。最近、アニメの話題から少し離れてしまっていましたので、久しぶりということで今回は甘めに見ていただければと思います。
 

 
 ♪ くっしゃみ一つで 呼ばれたからは ♪
 ♪ それがわたしの ご主人さまよ ♪
 
 子供の頃、よく見ていたことだけは覚えているのですが、具体的な設定やどんな話があったかを思い出そうとするとほとんど思い出せないという、こちらも加齢の影響がだんだんと出て来ているかも知れません。でも最終回だけはおぼろげながら覚えています。大魔王とアクビちゃんが最後、魔法の壷に封印されることになり、それを知ったカンちゃんが絶対にくしゃみやあくびをしないようにとずっと我慢して続けていたのですが、如何せん子供のことですから、夜中の眠気に負けて思わずくしゃみとあくびをしてしまったとたん、大魔王とアクビちゃんは魔法の壷に中に去ってしまうという寂しい話だったと思います。でもカンちゃんは、大好きだった大魔王との別れを乗り越えることで一歩大人に成長するんですよね。
 
 「ハクション大魔王」で調べているうちに、一つ懐かしいことを思い出しました。それは、「それからおじさん」というキャラクターの存在です。“それからそれから”とか“それからどしたの”という台詞で、話の切り替わりやCMの前後で出て来た、あの小っちゃいおじさんです。このおじさんの声を担当していたのは、愛川欣也さんだったんですね。思い出したとたんに愛川さんのあの独特の声色が耳元に再生されました。愛川さんが亡くなってもう何年でしょう? 懐かしいです。