先月の初めに、障害者雇用制度の現状と課題について、会報誌の記事の要旨をまとめて紹介しました。その際に、現状と課題に前向きに取り組むため、企業の持続可能な取り組みが後押しできるよう、SDGs(2030年までの持続可能な開発目標)の 「誰も取り残されない」世界を実現しよう」という考え方を国連が発表していることを知りました。
SDGsは、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no
one behind)ことを誓っており、発展途上国のみならず先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なもので、日本としても積極的に取り組んでいるそうです。興味が湧いたので、このSDGsについて詳しく調べてみました。今回から数回に分けて、調べて分かったことをまとめてみたいと思います。
外務省のサイトでは、次のURLに資料が公開されていますので参考にしてください。
1.持続可能な開発目標
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
2.前身:ミレニアム開発目標(MDGs)
2001年に国連で策定した目標で、2015年が達成期限として設定されました。
①貧困・飢餓 ②初等教育 ③ジェンダー ④乳幼児 ⑤妊産婦 ⑥疾病 ⑦環境 ⑧連帯
3.持続可能な開発目標(SDGs)への発展
持続可能な開発目標(SDGs)は、ミレニアム開発目標(MDGs)と比べて、次のように発展しています。
<MDGs>
8ゴール・21ターゲット(シンプルで明快)
途上国の目標
国連の専門家主導
<SDGs>
17ゴール・169ターゲット(包括的で、互いに関連)
全ての国の目標(=ユニバーサリティ)
国連全加盟国で交渉 実施手段(資金・技術)
次回は、SDGsの詳細についてまとめます。