毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

今回の兼題は「囀」でした。この季語ではこれまでに2回詠んでおり、今回が3回目になります。特に昨年の3月にも詠んだところであり、NHK俳句ではよく挙げられる兼題の一つのようです。春が訪れたことを、最初にわたしは庭の草花から気付かされるのですが、草花は視角や嗅覚から教えてくれます。聴覚は、というと、草花は鳴くことまではできませんので、そこで鳥たちの登場です。この前にも少し書きましたが、朝、窓辺の鳥たちの囀りに気が付いて目が覚めると、丁度朝日が昇って明るくなっている、そんなタイミングが重なるようになると、春が来たんだなあと安心します。

 

 園児らの帽も黄色く囀れり

(えんじらの ぼうもきいろく さえずれり)

 

今朝のNHK俳句では星野立子さんの「囀をこぼさじと抱く大樹かな」という句を取り上げていました。季語の「囀」で思い出す句といえば、おそらくはこの句が真っ先に来ると思います。小学校か中学校の教科書でも載っているのでしょうか。わたしの頃は載ってなかったか、もしくは私の不勉強のせいで忘れてしまっているのかも知れません。恥ずかしながら、この句を知ったのは俳句を詠み始めるようになってからでした。

家の近所には園児が朝、幼稚園からの送迎バスを待つための集合場所があるのですが、そこに目印のように大きな木が一本立っています。大樹というほど大きくはないのですが、子供たちを時々送迎するために集合場所について行くと、この木が目に入って、そして「囀をこぼさじと...」という句を思い出すのです。その木の周りには、送迎バスを待つ少しの時間ですが、数人の園児らが朝から飛び跳ねていて、聞こえてくる囀りに反応して被っている帽子が増々元気な黄色に染まって行くようでした。

ちなみに家の近くの幼稚園は、あの黄色い園児帽ではなく、着けていたリボンの色でどのクラスかが分かるようになっていました。でも、なぜか黄色のリボンが一番似合っていたように思います。

 

草花の名前は、家の庭で園芸を始めるようになって、沢山覚えることができました。子供の頃には草花など全く興味を持っていなかったので、今の自分の変わり様を自身が一番驚いています。草花の次は鳥の名前を覚えたいと思っているのですが、鳥は草花と違ってその場に止まってくれませんので、なかなかどの鳥が何という名前なのかが調べにくくて困ります。囀りを聞き分けて鳥の種類が分別できれば最高なのですが、写真に撮って、画像検索でその鳥の名前を教えてくれるシステムとかないものでしょうか。

 

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