今回のあの頃の思い出は、アリスの「冬の稲妻」です。前回、「冬の空」の兼題で俳句を詠みましたので、またまた冬の空を見上げて思い出す曲ということでいろいろ考えた挙句、この曲を選びました。実は、冬をイメージする曲は山のように沢山ある訳で、わざわざこの「冬の稲妻」を選ぶ理由というのはそれほど深いものがあったというよりは、こんな有名な曲をまだ取り上げていなかったからと言ったほうが近いかも知れません。ちなみに「稲妻」だけだと秋の季語なので、「冬の」が付くと季重なりになります...がこの曲には関係ないですね。
 

 
 ♪ 忘れない あなたが ♪
 ♪ 残していった 傷跡だけは ♪
 
 季語の「稲妻」は、この光が秋に稲を実らせるという信仰がその語源とも言われているそうです。しかしながらこの曲の稲妻は恋を実らせるのではなく終わらせてしまったようで、同じ稲妻でも秋ではなくてその後の冬にやって来た稲妻は、冬の空も恋心も引き裂いてしまう切ない光となったようです。
 
 アリスとしては初めてオリコンの週間ベスト10入りを果たしたヒットソングだそうで、アリスならいくらでもヒット曲はあるかと思ったのですが、この曲あたりからヒットし始めたのでしょうか。アリスのそうですが、わたしたち昭和世代の人間にとって、ヒット曲の半分はフォークソングで占められているんですね。
 




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