引き続き、「健康経営」に関する推進活動やサポートの取り組みに関する情報です。前回、協会けんぽによる「健康企業宣言」について紹介しましたが、その中で、「健康企業宣言」をクリアした次のステップとして労働局の「安全衛生優良企業公表制度」を目指すことが掲げられていました。 

 

今回は、この「安全衛生優良企業公表制度」について調べてみました。労働者が健康ばかりでなく、安全で働き易い環境を作ることは企業にとって不可欠であり、企業にとっても、求職者にとってもベストな労働環境を目指そうという意識を高めるために、安全衛生優良企業の認定制度が活用できます。

 

労働省のサイトでは、次のURLに関連情報が公開されていますので参考にしてください。

 

 

 厚労省 - 安全衛生優良企業公表制度

 

 

1.安全衛生優良企業

安全衛生優良企業とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。

この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。

基準を満たした企業は、3年間の認定を受けることができ、さまざまなメリットが得られます。 

 

2.認定のメリット

認定を受けると、認定マークを利用し、健康・安全・働きやすい優良企業であることを有効に求職者や一般の者に対してPRできたり、優良マークを広報、商品に使用し、取引先や求職者に対してPRできます。厚生労働省は、この制度を積極的にPRするとともに、企業名を厚生労働省のホームページに公表し、優良企業の認知度を高めるほか、調達における一般競争入札で加点評価されるなど、インセンティブの検討を続けています。

 

3.申請方法

安全衛生優良企業認定の申請受付は平成276月から開始されています。

先ず、自己診断サイトで自社の安全衛生の取組レベルを自己診断します。自己診断の結果、安全衛生優良企業の基準を満たしている場合には、各項目を満たしていることを示すことができる書類を添付し、本社を管轄する都道府県労働局へ申請します。

安全衛生優良企業認定の基準は、過去3年間の労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理などの分野で、積極的な取り組みを行なっていることが必要になります。

 

 

次回は、安全衛生優良企業になるために満たすべき基準についてまとめます。