毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

今回の兼題は「鳥脅し」でした。農作物に害を与える鳥を脅かして追い払うために田畑に設置した仕掛けのことを言います。よく知られているのは案山子とか鳴子で、その姿や音で田畑に近づく鳥を脅かします。傍題に「威銃(おどしづつ)」というものもあり、これは空砲の類で、弾を撃ったような爆発音を響かせる凝った機械です。わたしが子供の頃には既にありましたが、まさか明治や大正の頃に発明されていたとは考えられませんので、出始めたのは戦後からなんでしょうか。

 

 鳥脅し先代の笠賜りぬ

(とりおどし せんだいのかさ たまわりぬ)

 

鳥脅しの定番かつ昔から主役の案山子ですが、効果のほうは他の仕掛けに比べてあまりよくないのではないでしょうか。数回見れば、生きている人ではないことなど鳥でもすぐ分かるでしょう。でもなぜに主役なのか...それはやはり人の姿をしているからだと思います。晴れた暑い日でも雨の降る日でも、じっと一本足で踏ん張って田畑を守ってくれています。

毎年、収穫の頃になるといつの間にか登場する彼らですが、毎年同じ格好をしているようで、していないようで...それは我々が一年前の姿を見ているようで実はしっかり見ていないんでしょうね。折角、人さまのために頑張ってくれているのにちょっと可哀そうです。でも、今年被っていた頭の笠は昨年のものと同じです。服のほうは野良作業で汚れて使わなくなったもので新調(?)されたのでしょうが、笠はまだ使えたのでそのままになったのでしょうか。でもそれが、昨年の親案山子の意志を引き継いだ姿のように頼もしく見えて、今年も安心して田んぼの見張りを頼めそうです。

うちの田んぼの鳥脅しは専ら金銀に光る細いテープでした。案山子とかに比べると嵩張らず、都合がよかったからかも知れません。田んぼの中に何本も立てた棹にこのテープを渡して繋いでおくと、風が吹いた時に表裏の方向が変わって、それが金銀の光が飛ぶように見えます。人の目には綺麗に輝いて見えるのですが、これが鳥の目には何か恐ろしい物や現象に見えるんでしょうね。でも最近の鳥は、特にカラスは頭がいいので、あまり効果がないのではないでしょうか。そもそも人さまが近づいても、手が届くくらいの直ぐ傍まで行かないと逃げて行きません。そろそろ別の仕掛けを考えないと、鳥たちになめられてしまいますね。

 

「威銃(おどしづつ)」の話に戻りますが、わたしが小学生の頃、通学路の側の田んぼにこの威銃が置かれており、毎日この近くを通る時には何時鳴るか何時鳴るかと、はらはらしながら走って通り過ぎていました。登校時は、その頃は集団登校でしたので、この場所に近づくと10人ぐらいが一斉に走り出し、そして安全なところに離れるまで全力で走り抜けます。小さな一年生や二年生は走るのが遅いので大変だったと思います。

 

 


迷惑動物おどしてっぽう 猿・鳥・害獣対策 エアーソフトガン 農耕地鉄砲/その他
¥価格不明
Amazon.co.jp


池田工業社 機動戦士ガンダム ザク・マシンガン型ウォーターガン 931550/池田工業社
¥1,080
Amazon.co.jp