毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

 

今回の兼題は「螢」でした。日本には40種類以上もの螢が棲息しているのだそうです。わたしは源氏と平家の2種類ぐらいしか思い浮かばない素人なので、その多さに驚きました。さらにそのうち、発光する種類は少数派なんだそうで、発光するのが螢だと思い込んでいたわたしは更に驚きました。

 

 ひとつ点きひとつ消えゆく螢かな

 (ひとつつき ひとつきえゆく ほたるかな)

 

螢のあの発光現象は、熱を伴わない“冷光”と言わるものだそうです。人間が起こしたり作ったりする火や光とは根本的に異なるものなんですね。螢は水だけ、それも清らかなものだけしか飲まず、それ以下は何も食べずに光って、寿命も数日しかないのですから、だからこそ、冷光のような光を発することができるのでしょう。

昔は螢が集団で飛び交って、それを螢合戦などと呼んで観賞できた贅沢な頃もあったのでしようが、今はわざわざ見に行かなければまず無理です。たまたま見つけたとしても一匹か二匹が偶然目の前に飛んできたとか、河原を見ていたら小さな光が見えたといった程度です。でもそれがまた螢の持っている儚さが伝わって来て、わたしのような凡人にも句を詠ませてくれます。点いては消えてと、明滅を繰り返しているだけでも風流の極みですが、新たにまた光り始めたところを見つけて、それを見ようとしていたら、今度は違う場所の今まで点滅していた光がもうそれっ切り光らなくなったりすると、命が引き継がれて行った様を今まさに目にしたようでならないのでした。

 

「螢」の季語で句を詠むのは今回が二回目で、前回は2012年に詠んで ました。夜空に赤く光る巨星アンタレスとコラボさせた句でしたが、その際、オリオン座(こちらは冬)の赤色巨星ベテルギウスが爆発間近であることを書いていました。あれから5年、まだ爆発していないようです。星の一生の2年などほんの瞬きをする程度の短い時間ですから、当然ですね。

 

 

 

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