毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

本日は「俳句さく咲く」の放映でした。兼題は「スケート」で、テーマは切れ字「けり」を使おう!でした。わたしはスキーもスケートも冬の滑るスポーツは全くの苦手で、どちらも数回しかやったことがありません。一方、スキーもスケートもオリンピックや世界大会などの中継が頻繁に行われていて、素人でもその様子を見ることができるので、実際やってみたら全然できなくて劣等感に苛まれてしまうという、よくある経験をわたしも痛感した口です。

上手く滑れる人はいろんな句が詠めるのでしょうが、上記のようなわたしには、またまた読み辛い兼題です。

 

 素粒子の舞ひて霧箱スケート場

 (そりゅうしの まひてきりばこ すけーとじょう)

 

“霧箱”と聞いて直ぐに素粒子を思い浮かべることができる人は、物理を勉強した人やその関係者ぐらいしか居ないんでしょうか。蒸気の凝固作用を利用して荷電粒子の飛跡を観測するための装置で、簡単に言えば、アルコールの気体をドライアイスなどで冷やして過飽和状態にしたものを箱に閉じ込めたものです。その中に荷電粒子(α線やβ線などの放射線)が入って来ると、荷電粒子が回りの気体をイオン化します。するとイオン化された気体を核にして過飽和状態のアルコールが液体に変化して霧が発生するという訳です。さらに磁場を一定の方向に掛けるとファラデーの法則によって決まった方向に力が加わり、円を描いて飛ぶようになります。例えて言えば、飛行機雲と同じ原理で、飛行機の代わりに素粒子の飛跡がいくつもの円や、渦巻きになって見えて来るのです。飛跡を観測するために、霧箱の内側は黒くして、上側はガラスなどで透明にしておく必要があります。

原理は簡単で、発明されたのは20世紀の初めです。わたしが初めて知ったのは高校の物理だったかと思います。この霧箱に描かれた素粒子の飛跡を見て、これはスケート場をフィギュアースケーターが飛んだり回転したりして付けられた氷板上の直線や曲線を真上から見た様子と同じではないかと思ったのでした。それに、素粒子はそれ自体が回転しているスピンという物理量も持っているので、そんなところもスケートによく似ているなぁと思います。

 

ちなみに、霧箱は英語で“Cloud Chamber”と言います。最近、IT業界では“Cloud”という言葉が流行っていて、もちろん今後のIT技術の中心を担うであろう概念ですが、こちらの“Cloud”は“雲”のイメージのほうで、“霧”ではないようです。でも、この霧箱の原理を思い浮かべると、“霧”のほうが筋道や原理がはっきり見えるようで、それに雲は空の上で手に届きませんが、霧なら地上に発生するので、それだけでも何やら身近に感じられて、何となく理解できるような気持ちになりま...せんかね。五里霧中ということでもっと分かり難くなったりするかもです。

 

 



東方興産 インラインスケート4点セット CA-475 ライトブルー L(20cm・21cm・2.../東方興産
¥4,199
Amazon.co.jp


ディズニー アナと雪の女王 キラキラ ドレス ドール アナ アイス スケート 人形 Disne.../Disney Frozen
¥4,800
Amazon.co.jp