毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

今回の兼題は「風花」でした。冬の日中に、空が晴れているにも関わらず淡い雪片が降って来るということがあります。このように雪片が舞い降りてくる様を、まるで花びらが落ちて来るように見て、「風花」と呼ぶのだそうです。この言葉もわたしは初めてで、またまた俳句を通して美しい日本語を一つ覚えることができました。

 

 風花や空の蒼さの昇華点

 (かざはなや そらのおあさの しょうかてん)

 

“昇華”とは、物質が液体を経ずに固体から気体、または気体から固体へと相転移する現象で、その温度または圧力を“昇華点”と言います。洋服の防虫剤に使われるナフタリンは昇華(固体から直接気体へ)する典型的な化合物で、その性質を利用して防虫剤に使用されているということを習ったかと思います。

この句では、空の蒼い空気が空中のどこかの地点で結晶化して雪片を形作り、それがひらひらと舞って降りて来る、そのまさに雪片を形作る地点が冬の蒼い空の何処かにあって、そこには「風花」と呼ぶに相応しい雪片を生み出して行く自然の持つ秘密が隠されているのではないかと思いました。そう考えると、その地点をわたしの拙い化学の知識の中からがさがさと探し出して、それを“昇華点”と呼んで表現してみたくなりました。この昇華点は、地上に落ちれば直ぐに溶けてしまう儚い風花が生まれて来る唯一の場所ですから、冬の蒼空だけが持つ秘密の場所なのです。

 

今回は“昇華点”という化学の専門用語を使って、小難しい句を詠んでしまいました。一応わたしも理系の出身ですし、“昇華点”は中学の理科(つまり義務教育の範疇)でしっかり教わっているという理由付けで、ご勘弁していただければと思います。

 

 



 

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