10月の終わりから11月の初めにかけて、厚生労働省が作成している、中小企業が自社の従業員の円滑な育休の取得及び育休後の職場復帰を支援するための「育休復帰支援プラン」のマニュアルを紹介しました。職場における子育て支援では、仕事と家庭の両立のために労働者ももちろんですが、事業主の取り組みが重要であることがわかりました。
事業主の取り組みを支援するため、厚労省は委託事業として、女性の活躍・両立支援総合サイトを立ち上げています。仕事と家庭の両立に役立つ情報が掲載されていたり、一般事業主の行動計画公表サイト、自社の取組状況を診断する両立診断サイトもあります。その中に、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)関係のパンフレットも掲示されており、今回はそのパンフレットルの要旨を紹介したいと思います。両立支援のひろばのホームページでは、以下のURLに公開されています。
今回は民間団体の取組についてです。
5.民間団体の取組
(1)ワークライフバランス推進会議
「ワークライフバランス推進会議」では、2006年の発足以来、ワークライフバランスへの取り組みを、活動の先駆けとして運動展開しています。しかし、10年が経過した現在においても、大企業と中小企業での進捗度のギャップや、組織と従業員の認識・意識でのギャップが出てきていることや、組織依存から抜け出せていない実態が見えて来ています。
政府から一億総活躍社会の実現に向けた具体的施策やロードマップが示され、働き方改革が最重要課題に位置づけられていますが、その実現には、ワークライフバランスの実現を通じた、個人の意欲と能力の向上に支えられた生産性向上が不可欠であると考えられます。ワークライフバランス推進会議では、組織を中心としたワークライフバランスの推進から一歩運動を前進させ、個人起点でのワークライフバランス実現を目指した新たな運動を展開して行こうとしています。
(2)財団法人21世紀職業財団
①ダイバーシティ推進
男女雇用機会均等法施行から30年、女性活躍推進法が施行となり、今後ますますニーズの高まる女性の活躍について、課題解決を支援しています。
・オーダーメイド型研修
・女性活躍状況調査とコンサルティング
・公開セミナー
・女性たちの全国交流会
・女性活躍サポート・フォーラム
・女性部長のためのNext Step Forum
②ハラスメント防止
ハラスメント防止は企業の重要なリスクマネジメントの一つです。当財団では啓発教材の開発、教育研修、相談対応、事案解決の支援まで、職場のハラスメント防止について総合的にサポートされています。
・オーダーメイド型研修
・公開セミナー
・ハラスメント防止体制の強化支援 「ハラスメントお助け隊」
・ハラスメント事案解決のためのサポート 「ハラスメントお助け隊 エマージェンシー・サービス」
・ハラスメント相談窓口の受託
・ハラスメント防止コンサルタント養成講座・認定試験
仕事と生活の調和推進のための行動指針や、ワークライフバランスの実現に向けた『3つの心構え』と『10の実践』といったものも掲示されていますので、機会を見つけて紹介しようと思います。