毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

今回の兼題は「風呂吹」、または「蕪蒸」でした。どちらも冬の食べ物ですが、「風呂吹」は、「風呂吹大根」とフルネームで呼んだほうが何の食べ物かが分かり易いですね。なぜに風呂吹と呼ぶのかはいろんな説があるそうで、昔の塗師職人が空気の乾燥している時、大根の茹で汁を風呂へ吹き込んで湿度を保ったというのが有力なのだそうですが、そもそも“塗師職人”という職業がもう無くなっているので、これまた分かり難くなっています。

 

 風呂吹にコトコト諭さるる夜更け

 (ふろふきに ことことさとさるる よふけ)

 

風呂吹を食べたことはありますか。反対に、料理したことはありますか。大根を厚めにぶつ切りにして蒸し、水に漬けてあくを抜きます。次に、酒などを出し汁に加えて茹で上げて、味噌などお好みのものを塗って出来上がり。茹で上がったばかりのアツアツを、フーフー吹いて冷ましながら食べるのが醍醐味で、わたしは、フーフー吹くから“風呂吹”と呼ぶのかと思っていました。

で、食べたこと、料理で作ったことがあるかですが、作ったことはまだありません。食べたことは、もしかしたらどこかの居酒屋で食べたかも知れませんが、酔っていたのでよく覚えていません。食べてなかったとしても、このレシピならばわたしのような不器用な者でも作れそうなので、今度挑戦してみようと思います。

 なるべくならば太めで、ぶった切った時に気持ち良い切れ味を味わえるような大根を買って来て、これもまたちょっと厚めに切った大根を、レシピどおりにあくを抜き、そしていよいよ茹で上げです。お酒は隠し味ではなく、どーんと入れてゆっくりと時間をかけて茹で上げます。だんだん茹で上がって来ると、鍋の中の大根がことこと音を立てて、それが何やらわたしのほうに小言を言っているように聞こえて来るのです。こんな夜更けに大根茹でたり、その時の出し汁に入れるお酒の量が多過ぎたり、何やってんの...て。

まだ肝心の風呂吹が出来上がっていないので、熱燗もまだ呑んでないのに、自分の作ろうとしている料理に諭されるようでは半人前ですね。

 

以上、もし風呂吹を料理したらこんなことになるのではないか、という妄想?の句でした。でも、本当に今度、作ってみようと思います。熱燗には相性がよい付け合せのようで、それに食材が野菜の大根なので身体にもよいのではないでしょうか。

 

 




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