今回のあの頃の思い出は、かまやつひろしさんの「我がよき友よ」です。この前の日曜に詠んだ俳句が「帰り花」で、帰り花から連想したのが便りの久しくなった大学時代の友人のことでしたので、歌詞の内容からこの曲を選びました。
 

 
 ♪ 便りしたため探してみたけど ♪
 ♪ 暑中見舞いが返って来たのは秋だった ♪

 
 この曲を聴いていたから「帰り花」のような内容の句を詠んだ、という順番のほうが正しいのかも知れません。わたしの場合は年賀状で、幸せなことに返事が返って来ないことはありませんが、この歌詞、読み返してみると、自分が友に送った暑中見舞いが宛先不明で手元に戻って来てしまったとも受け取れます。つまり、友人は既に別の住所に引っ越してしまい、知っていた住所には居なかったということです。
 どちらが正しい解釈の仕方なのかは分かりませんが、分からなくてもいいことでもあります。この先、わたしの世代も同窓会などの話がちらほらと出て来るのでしょう。会いたいと思う気持ちが双方ともに合えばよいのでしょうが、双方とも相手のことは何とも分からない訳で、だからこそ会ってみたいと思う気持ちが湧いてくるのです。でも、別れたその後の人生は人それぞれで、予想もつきません。再会もないまま、ただ時々の便りのやり取りだけというのも、双方にとってはまた一つの正しい選択肢なんでしょう。
 
 



あゝ、我が良き友よ/ユニバーサルミュージック

¥2,366
Amazon.co.jp

我が良き友よ/吉田拓郎作品集/EMIミュージック・ジャパン

¥2,621
Amazon.co.jp