毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

本日は「俳句さく咲く」の放映でした。兼題は「焼芋」で、テーマは切れ字「かな」を使おう!でした。今年も焼芋が食べたくなるような寒い季節となりました。わたしは暑さよりも寒さのほうが苦手なので、冬はできるだけ外出を控えて、家の中でただただ寒さが過ぎ去って行くのを待つばかりです。でも、焼芋が美味しく食べられる季節でもあるというのは、一服の清涼感ならぬ、一服の温暖感? ではあります。

 

 焼芋やこの猫舌も親譲り

 (やきいもや このねこじたも おやゆずり)

 

冬の寒さの中で、焼芋を食べるのは身体も心も温まります。お芋って、焼芋にすると何か別の価値が湧いて来て、特別に贅沢な食べ物に変化するように思います。程よい加減で焼き上げると、二つに折った割れ面から白い湯気が立って、それが黄金色の芋を背景に昇って行くのを見ると、子供の頃に母親が焼いてくれた時の味を思い出し、そしてそれは更に望郷の念も起こして来ます。それがまた心の芯から直接に暖めてくれて、二重に暖まるという有難いものです。

しかし、ここで熱々の焼芋をほくほくと食べられればよいのですが、わたしは猫舌なので、気を付けないと舌を火傷してしまい、焼芋を味わう場合ではなくなってしまうのです。火傷を恐れるが故に、水を用意しておいて焼芋を食べると直ぐに水も口に含んでしまうような食べ方をしたこともありました。これは流石に焼芋の美味しさを失くしてしまうので止めましたが、まあ、それくらいわたしの舌は熱に弱い体質です。

でもこれが、何とはなく、母親譲りではないかと薄々感じているのです。わたしほどではないにしろ、それほど熱さに強い舌ではないようなのです。別に問い質すことなど野暮なことなので、これ以上は詮索するつもりはありませんが、これは果たして幸せなのか、不幸せなのか...熱い焼芋を味わいつつ、猫舌のために十分に味わえなく、そして故郷の親のことも併せて思い出すというのは、若干外れたところはありますが、大体は間違っていない郷愁の気持ちかな、と自分では納得しているのです。

 

 



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