毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

今週の兼題は「手毬」でした。手毬の芯には綿とか布切ればかりでなく、芋がらやこんにゃく玉とかも使われているそうです。お正月の子供の遊びの定番ですが、女の子用ですので、わたしは遊んだことはなく、手毬も持ってはいませんでした。男の子はやっぱり独楽ですかね。女の子がお正月用に着飾った着物で手毬をつく様子が思い浮びますが、わたしの年代でも実際に見たことはないですね。

 

 転げゆく手毬追ひ駆けいにしへに

 (ころげゆく てまりおひかけ いにしへに)

 

今では手毬は飾り物とか、郷土玩具として観光地に売っているものとかで見るくらいです。明治時代にゴム毬が入って来た頃から、だんだん遊びに使われなくなって行ったそうです。明治の頃というと、思ったより昔です。戦前はまだ手毬をついて遊ばれていたようなイメージがあるのですが、これもテレビから得た情報の影響でしょうか。それ故に、昔のことやいにしえの時代の象徴のように手毬を想像してしまいます。この歳になって今一度手毬をつこうものなら、上手くつけなくて、転げて行った手毬を追いかけたら昔の思い出の中に迷い込んでしまいそうな、そんな思いに駆られてしまいました。

 

飾り物として作られた手毬は、何色もの絹糸で丁寧にかがられているので、土の地面でついてしまうと、折角の綺麗な手毬が汚れてしまいそうで、勿体無いです。でも最近は舗装した細道や路地も増えたので、手毬をついて遊べるかも知れません。家の中だと畳の上ではうまくつけそうにないのですが、つけるもんなんでしょうか。昔の家なら、特に農家だと玄関から入ったところに広い土間があって、そういうところで手毬歌を歌いながらついていたんでしょうね。手毬をつくことはなくなっても、手毬歌はずっと残して行ってほしいと思います。

 

 

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