あの頃の思い出  - 「あざみの如く棘あれば」 茶木みやこ -
 
もうすぐ夏休み。子どもの頃は楽しみだったですが、歳をとると遊ぶ体力もなくて本当に休むだけです。あの頃はよかったな、と懐かしんでいるうちにこの曲を思い出しました。
この曲は、1978年にTBS・MBS系列で放映された、横溝正史シリーズpartIIのエンディング曲でした。最初の2フレーズしか覚えてなかったのですが、ネットで検索したら見つかりました。私ばかりでなく、ある年代の方には印象深い曲のようです。坂本冬美さんの「また君に恋してる」もいいですが、こちらもお薦めです。

 
作詞は阿久悠さんです。私もこのような詩が一生に一度でも書ければ本望なのですが...亡き阿久悠さんに脱帽。
 
あなたの紅いくちびるは
いつから歌を忘れたか
酔いどれ酒をそそいでも
道化ることもなくなった
あざみの如く棘あれば
悲しい心さらさずに
この世を生きて行けようか
はかない花は罪を負う
 
あなたの白い指先が
つまんで捨てるしあわせは
からから音を立てながら
心の傷に転げこむ
あざみの如く棘あれば
やさしい夢はそのままで
嘆きの谷に咲けようが
愚かな花は罪に泣く
 
作詞:阿久悠 作曲:茶木みやこ 編曲:岡井大二