会社経営にしろ、新規事業企画にせよ、
広い視野と先を見越した視野が大切
です。
それは就職や転職といった仕事(キャリア)に関しても同じことが言えると僕は思います。
非正規就職の若者、6割が正社員なれぬまま
今日(9/2)のニュースで一番注目した話題です。
厚生労働省の2009年の「若年者雇用実態調査」の発表結果なのですが、15~34歳の
労働者のうち1万5000人が2009年10~11月に回答したデータです。
「正社員として就職した」 ・・・ 71.2% (約1万人)
「正社員以外として就職」 ・・・ 22.9% (約3500人)
「無業だった」 ・・・ 5.2% (約800人)
そして、正社員以外として就職した人のうち、64.7%(約2200人)が現在も正社員以外の
ままだという。
いっくらパートやアルバイト、派遣社員、契約社員でしっかりと働いてきたとしても、今の日本
の転職市場では非正規社員から正社員へとステップアップするのは容易ではありません。
しかも、なんだかんだ言ってキャリアをスタートさせた業種や職種、雇用形態が将来の転職
にも大きく左右します。
現に、フリーターを正社員に採用するかどうかという質問では、「採用する場合がある」と答え
る事業所が大半であるにも拘らず、「採用に至る」ケースはごくわずか。
昨今の不況が影響して止むを得ず正社員以外という道を選んだ人も多く居るとは思いますが、
「非正規社員で働くことのデメリット」もその選択肢を選ぶ前に、じっくりと考えてほしいです。
また、雇用形態毎の仕事のメリット、デメリットといったものを学生時代の早い段階から就職
部や学校側から説明、指導がもっとあったって良いと思います。
2015年には「団塊の世代」と呼ばれる1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)生まれの方が
一斉に65歳を迎え、日本の労働力人口はグンと下がります。
ということは、あと5年後には大きな人手不足の波が来るように感じます。
そのときにどのようなキャリアを培うことができているか・・・
この時こそが幸になるのか不幸になってしまうのかの岐路です。
就職、転職は人生の大きなターニングポイントですから、広い視野と先を見越した視野でもって
結論を出してください。