「もっと経理を深堀したい」
「もっと大きなプロジェクトに携わりたい」
このような気持ちを抱いて、悩んで・・・
転職したいという方ともたくさんお話してきました。
人間の欲求は青天井。
“もっと良いトコはないか”、“もっと良いモノはないか”って
もっともっとを求めてしまう。
たしかにそのような探究心は大事です。
(じゃなけりゃ、インターネットも自動車も何も生まれなかった)
ただ、とかく忘れてしまいがちなのは、
やりたい事とやれる事は別物だということ。
僕も同級生の仕事の活躍ぶりを聞いて
“それ、オレもやりたい!”って思った事が幾度となくあります。
自分には無い知識の領域なのに、見聞きする武勇伝をうらやんで、
自分の今とを比べて情けなくて、“自分のやりたい事はこんなんじゃない!”
って卑下して…。
昔、バスケの神様と言われたマイケル・ジョーダン選手が、
唐突にメジャー(野球)に挑戦した事がありました。
バスケットボールの世界では華々しい功績を残してきましたが、
やはり野球ではそのような成績を残す事が出来なかった。
日本のプロ野球でも、阪神の久保田智之投手や中日の平井正史投手は
本当は、先発をやりたいけど、中継ぎとして遮二無二がんばっている。
会社であれ、スポーツであれ、組織の中に居るのであれば、
時には我欲を消してチームプレーに徹しなくては(やれることを
遂行しなくては)いけない時もあります。
“なんでこんなつまんねぇ仕事(部署)を自分に任せるんだよ!?”
って思いながら、このブログを見てくれている方も居るのかも知れません。
でも、いっくらつまらなくても、“役に立たない仕事はない”ですし、
案外、その仕事が適職だったりする事ってけっこうあったりするものです。
自分の長所を他人がよく理解しているように、主観では感じられない
その人の“特性”というものを、仕事では上司や先輩が理解しているんだ
という事を僕は今になって解かったような気がします。
それでも、やりたい事を遂行したいという気持ちずっと続くのであれば、
トレードオフの関係 である何かを失う覚悟が必要なのと、
やりたい事×やれる事+やってきた事との間にある共通キーワードを
因数分解してみる必要があると思います。
念願のワールドカップ代表選手に選出された本田圭佑選手。
彼もCSKAモスクワではボランチだけど、
本当はトップ下やりたいんだろうなぁ・・・。