
ナイア「それで、変わったことってなんなんです?」
ヴィアンカ「勿体振らずに、教えて頂けは、致しませんですかな」
ナイア「まあ、どうせたいしたことじゃないんでしょうけど」
お黙り。

ま、なんつぅか、我にとってのモケの楽しみて、主に塗装だったんよ。
ナイア「たしかにマスターって、何色も何色も重ね塗りして、プラモデルさんを仕上げてましたね」
ヴィアンカ「効果の程はともかく。しかしながら、実は塗装より、パーツの表面処理等に費やす時間の方が、余程長くは、ありませんでしたかな? 改造の類いは、ほぼ、やってはいなかったよほですが」
そら表面処理しっかりしとらんと、筆の運びがガタつくし。
ヴィアンカ「要するに、塗装以外の全ての工程は、より塗装を楽しむための下ごしらえでしかないと?」
さすがにそりは極論じゃが、だいたい間違っておらん。

我がマシーネンにドハマリしたのも、コヤツらのデザインが、我的に、楽しく色を乗せるんに最適のカタチだったからてのがデカいし。
ナイア「マスターが塗装さんが大好きだったのはわかりました。なら、いまはそうじゃないんですか?」
塗装好きなんは変わらん。

我にとってモケは、完成したらあとは飾るだけのもんじゃった。
なにせ組んで塗るためにやっとったんじゃからの。
ヴィアンカ「たしかにフル塗装ですと、例え可動を残してあったとしても」
ナイア「動かしたら剥げちゃいますからね」
じゃがFAガールやらメガミデバイスなら、擦れる部分に注意しながら部分塗装してやれば、組むんを楽しんで、そのあとでブンドドまで楽しめる。
ナイア「一粒さんで2度美味しいってやつですね」
いままでの我に、この発想はあんましなかった。
ヴィアンカ「まぁ、美少女系に限らず、近頃のプラモデルでは、組み立て式のアクションフィギュアといった扱いのモノが、数多く販売されておりますしな」
なら我もその流れに乗る。







