今日は、このオフに現場復帰が囁かれた2人のジャイアンツOBのお話をしましょう。
江川投手と中畑選手・・私のG党歴を語る上で欠かす事の出来ない重要なピースと言っていいでしょう。
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江川投手の現役時代・・それはもう「スゴイ」ピッチャーでした。持っている球種はストレートとカーブ、基本的にはこの2種のみ。(まぁ晩年「コシヒカリ」と命名したスライダーもありましたがね)圧巻は打者の手元でホップしてるんじゃないかと錯覚してしまうくらいの伸びのあるストレート。あの落合博満も「No.1のストレートを投げるのは江川」と公言してはばからななかったのですからね。
1981年、20勝6敗で最多勝、最多奪三振、最優秀防御率と投手タイトルをほぼ総ナメにしたにもかかわらず、沢村賞はチームメイトの西本投手に奪われたという・・
その一方で、「一発病」と言われるくらいに被本塁打も多かったのも印象に残ってますね。でも、相手打者から三振を奪っても、スコーンと1発を浴びても「絵になる」投手って江川投手を置いて他にはいないって思いますね。
今見ても、江川投手の投球フォームはカッコいいなぁ・・あの漫画家のあだち充先生が「タッチ」の主人公の上杉達也の投球フォームは江川をイメージしたって仰ってたくらいですから。
1987年オフにわずか9年間の現役生活にピリオドを打って、いともあっさりと引退してしまい、以降一度も現場復帰を果たすことなく現在に至っているのですが、彼の伝説は私たちの年代のファンが語り継がなくてはいけないって思います。「江川さんは“Going"で亀梨クンの隣に座ってるただの野球解説者のおじさんじゃないんだよ!」ってね。
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絶好調男・ヤッターマン中畑選手は間違いなく80年代のジャイアンツを代表する選手の一人です。
後輩・原辰徳の強烈な光の陰に隠れてしまった感もありますが、この頃のチームを引っ張っていた男はやっぱり中畑清でしょう。三塁手としては原選手のスター性に負けてしまいましたが、原選手はむしろ一塁手向きで、中畑選手の方が三塁手としての適性が高かったという声もあるくらいです。
記録よりも記憶に残る選手になりたい・・新庄剛志よりも先んじて口にしていたのは誰あろう中畑選手でしたね。その言葉の裏にはONの存在が大きく影を落としているのですが、「記録では到底かなわないから、せめて人々の記憶に残りたい」その思いが、彼の現役時代の言動に表れていたんだと思います。
そんな彼も、球界復帰の目がないのではと思ったのか、政界へ打って出ようとしましたけれども、結果は落選・・やっぱり中畑さんは野球人として人生を全うすべきでしょう。東北出身の彼が、東北を再生させるのは野球しかないと思うのですが、いかがでしょうか。
今回、横浜DeNAベイスターズの監督就任が噂されていますが、彼がどんな監督としてどんな野球をするのか、そして古巣のジャイアンツに、後輩の原監督にどういう戦いを挑むのか、ちょっと楽しみな面もあります。
逆に江川さんは・・今回の一件で球界復帰の目が遠くなってしまった感がなきにしもあらずですね。どこまでも損な役回りを演じさせられてしまうのが江川さんな気がします。
いずれにせよ、球界にとって、くすぶらせておくには勿体ない人材の2人です・・ぜひ野球人として、もっと全面に出て球界の力になっていただけるよう祈っております。
最後におまけ。
“Do you know me?"・・「知ってます、『なかばたけ』さんでしょ!」
では、また。
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