セ・パ両リーグは30日、巨人・沢村拓一投手(23)と西武・牧田和久投手(27)が2011年の最優秀新人(新人王)に選ばれたと発表した。
沢村は今季29試合に登板し、200イニングを投げ、11勝11敗。リーグ3位の防御率2・03をマークした。新人王が投球回200イニングを超えたのは、セでは1964年の高橋重行(洋)以来、巨人では62年の城之内邦雄以来、セ・パ通じてだと90年の野茂(近)以来だ。
巨人からは、2008年の山口、09年の松本哲、10年の長野に続く4年連続での選出。同一球団からの4年連続新人王は、1984~86年広島の小早川毅彦、川端順、長冨浩志、および昨年までの巨人を上回るプロ野球史上初の快挙だ。
55試合登板の牧田は、シーズン途中から抑えに定着し5勝7敗22セーブを挙げた。西武からの新人王は、99年の松坂(現Rソックス)以来12年ぶり。パ・リーグで20セーブ以上を記録しての選出は、95年の平井(オ)、04年の三瀬(ソ)に次いで3人目。
新人王は、全国の新聞、通信、放送各社の取材経験5年以上のプロ野球担当記者の投票で選ばれる。
新人で唯一、2桁勝利を達成した巨人の沢村が、順当に新人王に選出された。「一生に一度の賞。光栄に思う」と喜びを語った。
即戦力候補として注目されたが、昨年のドラフト会議では巨人が単独で1位指名した。1年目から評判通りの力を発揮し「スカウトの方が正しかったことを証明するためにも、頭一つ二つ、抜けなきゃいけないと思っていた。求められているものが違うんだと、自分に言い聞かせてきた」と、強烈な自負を口にした。
力強い速球はプロでも通用した。スライダー、フォークボールの切れも一級品で、リーグ3位の174奪三振をマーク。打線の援護に恵まれず、一時は6勝11敗と黒星が先行したが、終盤に5連勝して五分に戻した。
昨年の新人王、長野は今季、首位打者を獲得した。沢村も来季は主力としての働きが求められる。「僕も2年、3年と成績を重ねていけるように、頑張っていきたい」と決意をにじませた。 (共同通信)
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こんばんは。
澤村拓一投手、新人王獲得おめでとう。
順当な受賞とはいえ、やっぱり澤村は大した奴だ・・野球選手って印象が大事だ。誰にだって長いシーズンに調子の波がある。「いい→悪い→いい」と「悪い→いい→悪い」となるのでは、他人の印象は随分変わるものだ。たとえ、成績が同じような結果だったとしてもだ。
そう、澤村はプロ1年目から前者の波を作って見せたのだ・・おそらく、多くの人が、彼が一時期6勝11敗だった事を記憶から消し去っているだろう。その後、彼は見事に「自分のプロ選手としての形」を確立させて、最終的には11勝11敗とした。
チームに貯金こそもたらせられなかったが、1年間先発ローテを守り、200イニングの大台に乗せたのだから、もう十分新人王に値する活躍と言っていいだろう。
・・・澤村の事については、また後日改めて記事にしたい。
これでジャイアンツから4年連続の新人王輩出・・・プロ野球史上初の4連覇!これは決して偶然ではないはずだ。少なくとも、ジャイアンツの選手の育成方針が間違っていないという証にほかならないからだ。
チームが強くなるためのは、まず自前の選手をきちんと育てる事を重視しなければならない・・その結果が4年連続新人王輩出に繋がったと言っていいだろう。その方向性は間違っていないのだから、今の「内輪もめ」にはさっさとけりを付けて欲しいのだ。澤村や今年のドラ1の松本竜也に限らず、選手の素材は十分にあるのだ。その素材を球団トップの失政でスポイルさせることのないよう、願うばかりである。
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