◆交流戦 巨人2─0楽天(4日・東京ドーム) 投打がガッチリかみあって、巨人が勝率を5割に戻した。先発の内海が7回無失点と好投、5連勝でハーラー単独トップの7勝目、防御率も1・14とし、2冠に躍り出た。交流戦は負けなしの3勝で、対楽天戦は06年初登板以降、無傷の6連勝とキラーぶりを発揮した。坂本は初回に今季4本目、球団単独4位となる通算13本目の8号先頭打者アーチ。そのままV弾となった。今季5度目の完封勝ちで、星野楽天を最下位に突き落とした。
支配したのは試合だけではなかった。内海はヒーローのお立ち台まで、独壇場とした。インタビュアーから「7回『1失点』の好投でした」と向けられると「無失点ですよね?」とツッコミを入れた。続けて「阿部さんのリードも素晴らしくて、バックにもり立てられて、気持ちよく『無失点』に抑えられました」と大観衆の爆笑を誘った。その余裕に貫禄が漂った。
今季の本拠地初登板となった試合も、主役を張った。直球の走りが悪いとみるや、制球を重視して低めや内角を丁寧に突いた。新球フォークを決め球に多投。6回まで毎回走者を背負ったが、ピンチは初回2死一、三塁のみ。7回を5安打無失点で、ハーラー単独トップの7勝目。防御率も1・14で1位に立ち、投手部門の2冠に加え、勝率8割7分5厘と合わせて“3冠”を独占した。
「昨日(3日)、東野がいい投球をしていたので、続こうと思っていました」。前日、弟分の力投をテレビで食い入るように見つめた。52日ぶりにつかんだ白星を、自分のことのように喜んだ。「あいつもずっと対開幕投手(同士の投げ合い)で勝ちが伸びず、苦しんでいた。何とか精神的に支えたかった」。自身も過去2度、大役を経験したからこそ悩みは理解できた。食事に何度も連れだし、愚痴を聞いた。しかし、何よりの励ましは、兄貴として、最高の投球を見せることだった。
好相性のデータは生きていた。楽天戦は昨季まで5連勝。防御率0・38とカモにしてきた。ただ、それでも「そういうデータを入れすぎると、気持ちのどこかで油断してしまう」と慢心せず、無心でアウトを1個ずつ取ることだけに集中した。楽天戦の連勝を6に伸ばし、08年5月28日(東京D)の3回から続く連続無失点も37イニングとした。原監督は「粘り強く、要所でも変化球で逃げることなく攻めていた。今年の好調の要因ですね」と強気の投球を評価した。
タフな男になった。前回登板の5月28日のロッテ戦(QVC)で完封勝利。プロ入り最多152球を投げたが、体の張りは想像より少なかった。体幹強化のため、昨オフからPNF(固有受容性神経筋促通法)トレーニングを導入。関節可動域の拡大や柔軟性向上に効果があり、継続してきた成果が確実に出ている。
全ては同じテツは踏まないためだ。昨季も開幕から4戦4勝で左脇腹を故障した。「いい時ほど慎重に体調を管理していかないと」。慢心もスキもない。チームは勝率5割に
復帰。今の内海は、もう誰にも止められない。(スポーツ報知)
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こんにちは。
今年の内海の絶好調ぶりは、目を見張るものがある・・チーム状態が底を見せている中で、「自分が引き上げる」という思いがマウンドに現れていて、頼もしささえ感じる。
かつては「20勝します」とか言ってみたり、「残り試合全部勝ちます」とか言ってみたり、決して慢心している訳ではないのだろうけど、リップサービスなのか、大きい口をきいて心象を悪くする、そして、成績が伴わなくなって、「ああ、やっぱり内海は内海だ」って思っちゃう事が多かったものだ。
ここにきて、ようやく選手会長が「背中で引っ張る」ことを体現してくれるようになった。これは彼自身の成長と言っていいんじゃないだろうか。これだけ勝ち星を重ねても、投手部門2冠の位置に立っても、浮いた発言は一切しない・・好相性かつチーム状態の決して良くないイーグルス相手という事もあって大きな事は言えないのかもしれないが、チームに勢いをつかせようとする気迫みたいなものは十分感じさせるマウンドだったように思う。
エースと呼ばれるために必要なのは、「こいつが投げて打たれたのなら仕方がない」って思わせるピッチングをする事なんだと思う。そういう意味では内海にはホークスの和田や杉内のレベルにまで登り詰めて欲しい。「やれば出来る」じゃなくて、やろうよ。そして、やり続けよう。今の内海に求めたいのはその部分だ。これからも大いに期待している。
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