12日のヤクルト戦(ユーピーアール宇部)に先発する巨人の東野峻投手(24)が11日、東日本大震災で被災した故郷・茨城県鉾田市などの被災者へ白星を送ると誓った。球団では、1966年のドラフト制導入以降に入団した日本人投手で、トップ指名選手以外が開幕投手を務めるのは、87年の西本聖(現ロッテ2軍投手コーチ)以来24年ぶり。04年ドラフト7位の雑草右腕は「元気を出してもらえるようなプレーをしたい」とファンに野球の面白さを届ける。
戦闘モードに突入した。開幕を翌日に控えた宇部でのナイター練習。東野は言葉を発することなく、グラウンド入りした。シーズン中、登板が近づいたときに見せる普段通りの姿だった。初の開幕投手を翌日に控え、極限まで集中力を高めた。
2度の延期を経て、自身の第1球で幕を開ける11年シーズン。52年の本拠地制となってから、巨人が本拠地球場以外で開幕戦を行うのは初めて。宇部での試合は、1955年4月26日の広島戦(○4―1)以来56年ぶり2度目となる。
球団史に残る開幕だが、東野にも特別な思いがある。震災の被災者を野球で元気づけることだ。茨城県鉾田市の実家も家具が散乱、瓦屋根が落ちるなど被害を受けた。宇部での練習直前の午後5時16分頃にも、震度6弱の揺れが故郷を襲った。練習後に一報を聞き、「まだ(家族と)連絡を取ってません。大丈夫だとは思いますけど…。元気を出してもらえるようなプレーをしたいです。僕が投げた試合で、チームが勝てたらいいですね」と慎重に言葉を選びつつ、開幕白星をプレゼントすると約束した。
04年のドラフト7位で巨人に入り、7年目で大役をつかんだ。球団では、1965年に導入されたドラフト制以降に入団し、開幕投手を務めた日本人は10人。そのうち8人がドラフト1位や自由獲得枠で入団した。トップ指名以外の選手が大役を務めるのは、ドラフト外で入団し、87年(中日戦)の西本聖以来24年ぶり。およそ四半世紀の間、実現しなかった“成り上がりマウンド”に立つ。
「完全なたたき上げです」と振り返るプロ野球人生。入団後2年間は右足首の手術や右肩痛で、ほとんど野球ができなかった。「苦しい時期もありましたが、あきらめたことは一度もなかった。絶対いつか活躍する、という気持ちは持ち続けていました」。困難に屈せず、目標を達成した姿は、復興へ歩き出す東日本と重なる。きっと勝利で勇気を与えられるはずだ。
球場では、短距離走などで準備を終えた。「順調に来ていますし、気をつけるというより、自分の投球ができればいい方向に向かうと思います」。熱い思いを内に秘め、再出発する原巨人の“顔”を務め上げる。
日本一奪回を目指す原監督は、ユーピーアール宇部でのナイター練習前に、今年のチームスローガン「結束」を改めて強調。一丸となってシーズンを乗り切ると誓った。
開幕戦が震災の影響で延期になり、5日の阪神との合同実戦練習(相模原)では、阿部が右ふくらはぎの肉離れで戦線離脱した。それでも指揮官は、すでにモードを切り替えている。「いろいろなことがあった中、キャプテンはスタートラインには立てないが、チームとしてはいい時間の使い方ができて、開幕戦を迎えることができる」
チーム全員で苦難を乗り越える覚悟は、できている。「我々のメンバーで新しい歴史を作る。目的は一つ。チーム一丸で結束して前に進む。それだけで十分です」。震災の犠牲者を追悼し、指揮官が球団に提案した縫いつけ式の喪章も開幕戦から着用する。例年とは違い、様々な思いを胸に2011年、原巨人の戦いが幕を開ける。(以上、スポーツ報知)
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こんにちは。
いよいよ、今日プロ野球が開幕する・・今年はご承知の通り、開幕前に未曾有の大災害に見舞われ、当初の予定より約3週間遅れでの開幕となった。
毎年、開幕戦というのはワクワクするが、今年の開幕戦は、またいつもと違った感慨深いものを感じる。野球が持つ力、野球が日本に活力を入れる、ひいては野球が日本を元気にする・・果たして、本当に野球にその力があるか、証明する時が来たという思いからだ。
今年は特に、その事を証明せねばなるまい。野球の力、日本の力を示そう。
東野の出身地・茨城県鉾田市は今、想像を絶する状況にある。出身地がこんな状況にある時にこそ、開幕投手を勝ち取ったことに誇りをもって、堂々と投げてもらいたい。彼から元気を発信して欲しい、そう思って今日のマウンドに注目だ。
今年のペナントレースは、ジャイアンツにとって相当なハンデを背負ってのスタートとなった。しかし、そこはチームが、そして我々ファンも「結束して」乗り越えていきたい。いや、きっと乗り越えられる、そう信じている。
改めて言わせてもらおう。
「全国のジャイアンツファンよ、結束せよ!」
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今日も朝から余震が続いています・・野球が余震を跳ね返す事は不可能だけど、滅入った気持ちにそっと寄り添うような、それでいて、気持ちを鼓舞させてくれる、そんな試合を期待しましょう。
今日の開幕戦は山口県宇部市のユーピーアールスタジアムで行われます・・行きたかったけど、やっぱり宇部は遠すぎました←おいおい、行こうと思っていたのか(苦笑)
さすがに、この状況では関東を出るリスクは背負えないので、しばらく遠征はお預け・・でも、期が熟せばあちこちに出かけて行きたいと思います。
今夜はTV桟敷で、ジャイアンツの新たな歴史のスタートを見守りたいと思います。
最後に、今朝の日刊スポーツの1面の記事から。
「今もなお、震災に苦しんでいる人は多く、まだ日本は野球どころではないかもしれない。ただ、一方でスポーツには、野球には、人々の心に明かりをともし、勇気を与える力を持っていることも確かだ。大きな災害の前には、ほんの小さな力にすぎない。しかし、野球が持つ力を、プロ野球選手たちが秘める底力を信じたい。誰もが口にする「特別なシーズン」がいよいよ始まる。プロ野球よ、希望の光となれ、と願う。」
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