シチホンヤリの銘柄でお馴染みの滋賀県の木之本町の日本酒蔵「冨田酒造」さん
田植えやりまっせ~との連絡をもらったので昨日の午後、余呉(よご)へ行きました
酒屋3年目の僕はまだ田植えの経験がなかったもので
3年目の浮気、1日だけ農家さん気取りで喜んで田植えに行きました
田舎やの~好きやわ~
どうも僕には田舎の風が体に合っているようです
集合場所は余呉駅から車で5分ほどの所にある茶碗の館
中見てる時間がなかったです
そうこうしてるうちに苗が到着
酒米”玉栄(たまざかえ)”の苗です
玉栄で仕込んだお酒は芯のある固めのお味になるのですが、
温度管理をしっかりしてやって寝かせてやると味の乗っかりがすばらしく
非常に味わい深い酒質となります。
特に冨田さんが仕込む玉栄は、お米の力強さがお酒に出て素晴らしい!
と僕は思っております
だから熱狂的な冨田ファン、シチホンヤリファンが多いのです
ここが田植えする田んぼです
オタマジャクシやらカエルやらなんじゃかんじゃ…
小さな生き物のの宝庫となっておりました
さぁさぁ田植えしまひょか~
の前に一応説明聞いておかんと。。。
冨田酒造の影職員 前田さん の田植え説明
「この苗のかたまりから2、3本分けてもらって根の部分を地面に入れてください。
風で倒れなければいいのです。」と説明をいただきました。
今は米作りに没頭中です
シンプルな田植えですので説明もシンプル
冨田さんとご縁のあるお酒屋さん、飲食店さん、飲み手さんが30人ほど。
さぁいよいよでっせ~
田植え後の田んぼで許してください
今回植えた玉栄は”天地の唄(アメツチノウタ)” という近年できたシリーズのお酒になります。
初めての田植え、初めての田んぼの感触。
キショ気持ちええ(ヌルヌルしてるけど気持ちいいということ)感触でした。
今は田植え機がありますが昔は手で植えていたのです。
本当に時間のかかる手作業。
もっと長時間すれば腰も痛くなると思います。
八十八の工程があるから八十八と書いて米と読む。
一粒のお米を作るのに手間も時間もいっぱいかかります。
こういった体験をして初めてわかる米作り作業の大変さ。
だからこそお酒の造り手は大事に大事にお酒を醸すのです。
だからこそ飲み手は感動するのだと思います。
手間暇をかけここで育ったお米はお酒の造り手によって磨かれ、洗われ、醸される。
そして大事に寝かせて我が酒店に置いてくださる。
それをお客さんが見つけて持って帰ってくださる。
そしてお口へ…
ああ~そこに待っているのは何なのでしょうか。
きっと心の中は素敵な風が吹いていると思います。
目の前のグラス一杯にこれだけのストーリーが詰まっています
僕は幸せです
…語り過ぎましたね、ごめんねごめんね
田植えが終われば懇親会です
とりあえず近くの川で泥を洗い落して…
川からあがればお酒が待っています
少し遠いですが真ん中の赤いTシャツ着てこっちに歩いてくるのが
現在、富田酒造を動かす冨田泰伸さん。
泰伸さん「井上さん、田植えどうでした?」
相変わらず元気で渋い声
で、懇親会も楽しみ過ぎて写真が…
ほんま、ごめんねごめんね
夕方から用事があったので皆さんより一足お先においとま
植えたからには刈ってやらなきゃと思っておりますので
また実りの秋に黄金色の田んぼを見に行きます
泰伸さんもまた飲みましょねー