安藤美姫 ソチ五輪に望みつなぐ | フィギュアスケート研究本

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安藤美姫 ミス連発 五輪出場に暗雲


安藤美姫、五輪ピンチ=5位以内厳しいSP13位-フィギュア東日本選手権

 フィギュアスケートの元世界女王で、出産を経て3季ぶりに復帰した安藤美姫(新横浜プリンスク)が3日、群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナで行われた東日本選手権に出場し、女子ショートプログラム(SP)で41.97点の13位と大きく出遅れた。4日のフリーで巻き返し、5位以内に入らなければ、ソチ五輪代表最終選考会の全日本選手権には出場できないため、安藤は厳しい状況に追い込まれた。
 冒頭の連続ジャンプの一つ目の3回転ルッツが回転不足と判定され、その後もジャンプの失敗を連発。スピンやステップで挽回することもできなかった。演技を終え、観客に笑顔を見せたが、リンクを去る時には、険しい表情を隠せず、報道陣には対応しなかった。
 安藤にとって、復帰3戦目で最低点。この日のSP5位とは5.58点差があり、フリーで逆転するためには、安藤には相当な高得点が必要な状況になった。 

(2013/11/03-19:25)時事

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女子SPで演技する安藤美姫=3日、群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ

安藤美姫 ため息…出遅れ13位 東日本選手権

 フィギュアスケート女子で出産を経てソチ冬季五輪を目指す元世界選手権女王の安藤美姫(新横浜プリンスク)が3日、前橋市の群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナで行われた東日本選手権のショートプログラム(SP)を演技し、41・97点で13位と出遅れた。女子は上位5人が五輪代表最終選考会となる12月下旬の全日本選手権の出場権を得る。

 安藤が演技を終えるとため息をつき、険しい表情を浮かべた。冒頭の2連続ジャンプで一つ目の3回転ルッツが回転不足の判定を受け、さらに単独の3回転ループではうまく踏み切ることができずに1回転の回転不足扱いとなり、大きな減点となった。

 最高難度レベル4のステップやスピンでもレベル2が付く得点の取りこぼしが目立ち、約2年ぶりの復帰戦だった9月下旬のネーベルホルン杯(ドイツ)の59・79点、3週間前の関東選手権の56・25点を下回った。5位とは5・58点差で、4日のフリーに臨む。

 西野友毬(明大)が59・81点でトップ。五輪2大会出場の32歳、村主章枝(Kappa)が46・41点で9位につけた。

[ 2013年11月3日 19:47 ]スポニチ

安藤美姫がフリーで逆転…全日本出場へ

2013年11月4日 デイリースポーツ

 シニア女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)13位の安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は、フリーで競技復帰後としては最高点の105・24点をマーク。総合得点147・21点となり、逆転で全日本選手権に出場できる5位以内を確定させた。

 不死鳥を表すフリー曲「火の鳥」にのり、1つ1つのジャンプを丁寧に跳んだ。着氷が乱れる場面はあったが、転倒はなく、ミスを最小限に抑え、最後まで滑りきり、元世界女王の意地は見せた。

 演技後は「今日が日本での最後の演技になるかもしれないと思ってきた。昨日のSPが13位だったので、半分諦めていたけど、悔いが残る終わりにはしたくなかったし、競技者としてできる限りのことをやるべきだと思った。昨日の今日でここまで持ち直せたのは凄く良かった。よくまとめられたなという印象」と、話した。

また、安藤は今後すでに招待を受けているアイスチャレンジ(19日開幕・オーストリア、グラーツ)への出場と、さらにもう1つの海外大会から招待を受けていることを明かし、2つの海外大会を経て、12月の大一番、全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)に挑むことになりそうだ。

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ショートプログラムで演技を披露する安藤美姫=群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ(撮影・会津智海)

美姫「1回転未満」のジャンプも…響く疲労蓄積

 フィギュアスケートの東日本選手権は3日、群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナで女子ショートプログラム(SP)が行われ、3季ぶりに復帰してソチ五輪を目指す安藤美姫(新横浜プリンスク)が、41・97点とふるわず出場26人中13位と大きく出遅れた。

安藤が跳んだ2本目のジャンプ。3回転の予定が、踏み切りが合わず、1回転にも満たない。得点源のジャンプを三つしか跳べないSPでは致命的なミスだ。

 冒頭の3回転―2回転の連続ジャンプも流れに乗れず、1本目が回転不足になった。芸術面を評価する演技構成点もほとんどが5点台と低評価で、リッツォコーチは「緊張からかスピードがなかった」と振り返った。

 復帰3戦目だが、試合のたびに得点が下がっている。約2か月間で3試合を戦うハードスケジュールで、「疲れが思ったより大きく、回復する時間が足りない」という。リンクが思うように確保できず、練習は深夜がほとんど。練習場所を求めて茨城や千葉まで出向くことも多く、疲労の蓄積は否めない。

 5位以内を逃すと、ソチ五輪は夢と消える。前戦からの3週間、脚の筋力を付けるため陸上トレーニングを積み、課題のフリーを重点的に練習してきた。SPを終えて5位と5・58点差は、巻き返せる範囲内。追い込まれた元世界女王の底力を見せる時だ。(永井順子)

(2013年11月4日10時16分 読売新聞)

安藤美姫、SPで13位大きく出遅れ 東日本選手権

2013.11.3 18:49産経ニュース

 フィギュアスケートの全日本選手権2次予選、東日本選手権は3日、群馬県総合SCアイスアリーナ(前橋市)でショートプログラム(SP)を行い、今春に女児を出産した元世界女王、安藤美姫(新横浜プリンスク)はジャンプ失敗が響いて13位と大きく出遅れた。ソチ五輪の最終選考会を兼ねた全日本に出場するには、4日のフリーとの総合順位で5位以内に入らなければならない。

 SPの得点41・97点は、復帰3戦目で最低。10月13日に行われた1次予選の関東選手権から14・28点下がり、全日本出場圏内の5位とは5・58点差だった。

 冒頭の3回転-2回転の連続ジャンプは1本目が回転不足。2本目に予定していた3回転は踏み切りのタイミングが全く合わず、1回転の回転不足と判定されて、わずか0・10点しか獲得できなかった。スピンとステップも最高難度のレベル4は一つもなく、表現力などの演技構成点も伸び悩んだ。

 この日は取材対応がなかった安藤。ソチ五輪出場には、フリーでの巻き返しが必至となった。

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女子SP 安藤美姫=3日午後、前橋市の群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ(大里直也撮影)

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演技を終え水を飲む安藤美姫。右はバルテル・リッツォコーチ=3日午後、前橋市の群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ(大里直也撮影)

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会場入りする安藤美姫=3日午後、前橋市の群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ(大里直也撮影)

安藤美姫、フリーではミスなく途中首位

2013年11月4日デイリースポーツ
 
 「フィギュアスケート東日本選手権、第3日」(4日、群馬県総合SCアイスアリーナ)

 シニア女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)13位の安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は、フリーで105・24点。総合得点147・21点となり、24人中8人が終了した時点で首位に付けた。

 不死鳥を表すフリー曲「火の鳥」にのり、1つ1つのジャンプを丁寧に跳んだ。着氷が乱れる場面はあったが、転倒はなく、ミスを最小限に抑え、最後まで滑りきり、元世界女王の意地は見せた。

 安藤は今大会で5位以内に入り、12月の全日本選手権の出場権を取らなければ、14年ソチ五輪出場が消滅する。

安藤美姫2位 ソチ五輪に望みつなぐ

11月4日 13時56分 NHK

 フィギュアスケートの安藤美姫選手が、前橋市で開かれたオリンピック代表選考につながる東日本選手権の女子シングルで2位になって最終選考会となる全日本選手権の出場権を獲得し、ソチオリンピック出場に望みをつなぎました。

全日本選手権の出場権は、この大会の5位までの選手に与えられ、安藤選手は3日に行われたショートプログラムの13位から巻き返しました。
演技を終えた安藤美姫選手は「日本で滑る最後の試合になるかもしれないという気持ちだったので、悔いを残したくなかった。今の力は出し切れた」と話していました。

安藤、フリー105.24点 フィギュア東日本選手権

2013年11月4日11時26分 朝日新聞

フィギュアスケートの元世界女王、安藤美姫(新横浜プリンスク)が4日、群馬県総合スポーツセンターで行われた東日本選手権の女子フリーに出場し、フリーは105・24点、合計147・21点だった。安藤は前日のショートプログラムは41・97点で13位と大きく出遅れていた。

 安藤は上位5人に入らなければ、五輪最終選考会となる全日本選手権(12月、埼玉)の出場権を逃すことになり、ソチ五輪への道は閉ざされることになる。

フィギュア:安藤、五輪最終選考会へ 東日本選手権2位

毎日新聞 2013年11月04日 13時50分(最終更新 11月04日 14時01分)

 フィギュアスケートの東日本選手権は最終日の4日、前橋市の群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナで行われ、女子のフリーで安藤美姫(新横浜プリンスク)が出場24人中で最高となる105.24点をマーク。前日のショートプログラム(SP)では13位と出遅れたが、合計147.21点として一気に逆転し2位へ浮上し、5位以内に与えられるソチ五輪最終代表選考会の全日本選手権(12月21日からさいたまスーパーアリーナ)への出場権を得た。西野友毬(明大)がフリー104.54点、合計164.35点で優勝した。

 安藤は最初の3回転ルッツで着氷が乱れ片手を氷についたが、その後は2回転半-2回転-2回転のコンビネーションジャンプを決めるなどミスを抑え、今季初戦のネーベルホルン杯(9月、ドイツ)での103.07点を上回った。

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東日本フィギュアスケート選手権女子フリーで演技する安藤美姫=前橋市の群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナで2013年11月4日、山本晋撮影

美姫2位、ママ五輪へ望み/フィギュア

<フィギュアスケート:東日本選手権兼ソチ五輪第2次選考会>◇4日◇群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ

 4月の女児出産を経てソチ五輪を目指す元世界選手権女王の安藤美姫(25=新横浜プリンスク)が、フリーで105・24点の演技を見せ、合計147・21点で2位となった。

 今大会上位5人が進む、ソチ五輪最終選考会となる全日本選手権(12月、埼玉)出場権を得た。

 前日のSPで13位と出遅れていた安藤は、「弱気で逃げたくなかった」とこの日朝まで回避も検討していた3回転ルッツを冒頭に挑戦。なんとか着氷させると、その後のジャンプも決めて会場から大きな拍手を浴びた。「たくさんのお客さんが足を運んでくれて、満員の中で演技をできて、幸せな時間だった」と感謝した。

 [2013年11月4日13時52分]日刊スポーツ

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安藤美姫

安藤美姫、巻き返し「東日本」2位…ソチへ望み

フィギュアスケートの東日本選手権最終日は4日、前橋市の群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナで行われ、女子は、SP13位と出遅れた安藤美姫(新横浜プリンスク)がフリーで105・24点を出して1位となり、合計147・21点として2位に入った。

 出産を経て3季ぶりに復帰した安藤は、上位5人に与えられるソチ五輪最終選考会を兼ねた全日本選手権(12月21~23日、さいたま)への出場権を手にした。

 SP1位の西野友毬ゆうき(明大)がフリーは104・54点で2位につけ、合計164・35点でSPの貯金を守って優勝した。

(2013年11月4日16時27分 読売新聞)

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SP13位から巻き返しを果たした安藤のフリー演技(4日)=高橋はるか撮影

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2位となり、表彰式で笑顔を見せる安藤(4日)=高橋はるか撮影


↓第39回東日本選手権大会・第30回東日本ジュニア選手権大会 リザルトページ

http://www.jsfresults.com/National/2013-2014/fs_j/east/index.htm

女子 - Short Program Results

http://www.jsfresults.com/National/2013-2014/fs_j/east/data0203.htm

PL. 選手名 所属 TSS TES PCS SS TR PE CH IN Deduction StN.

1 西 野 友 毬 明治大学 59.81 33.53 26.28 6.60 6.40 6.65 6.55 6.65 0.00 #2
2 山 本 真 由 ROYCE'F・S・C(札) 51.17 29.29 21.88 5.50 5.30 5.65 5.45 5.45 0.00 #1
3 那須野 光 山梨学院大学 49.65 27.93 21.72 5.55 5.25 5.45 5.40 5.50 0.00 #12
4 谷 川 詩 織 青森GOLD F・S・C 47.61 27.69 19.92 5.25 4.75 5.10 4.95 4.85 0.00 #14
5 庄 司 理 紗 駒場学園高校 47.55 23.99 23.56 5.90 5.60 5.95 6.05 5.95 0.00 #11
6 遠 山 由 華 山梨学院大学附属高校 47.11 26.55 20.56 5.25 5.00 5.15 5.25 5.05 0.00 #26
7 松 嶋 那 奈 駒場学園高校 46.87 27.31 19.56 5.10 4.80 4.90 4.90 4.75 0.00 #7
8 河 西 歩 果 山梨学院大学附属高校 46.73 26.45 20.28 5.20 4.85 5.10 5.05 5.15 0.00 #21
9 村 主 章 枝 Kappa 46.41 23.21 23.20 5.80 5.60 5.65 5.95 6.00 0.00 #13
10 苅 田 梨 菜 駒場学園高校 45.79 25.23 20.56 5.30 4.90 5.15 5.10 5.25 0.00 #3
11 高 橋 美 葉 札幌オーロラ・FSC 44.25 24.85 19.40 5.00 4.65 4.95 4.80 4.85 0.00 #6
12 伊 藤 高 菜 北海高等学校 42.10 23.42 18.68 4.80 4.45 4.65 4.75 4.70 0.00 #22
13 安 藤 美 姫 新横浜プリンスFSC 41.97 18.65 23.32 6.00 5.70 5.60 5.90 5.95 0.00 #10
14 濱 谷 佐 理 明治神宮外苑FSC 41.39 22.63 18.76 4.85 4.50 4.70 4.75 4.65 0.00 #16
15 藏 佐衣子 明治大学 40.87 22.35 18.52 4.75 4.50 4.60 4.65 4.65 0.00 #19
16 長谷川 奏 東洋大学 40.39 20.83 20.56 5.25 4.90 5.05 5.20 5.30 1.00 #8
17 鈴 木 真 梨 東北福祉大学 39.75 18.07 21.68 5.60 5.20 5.15 5.60 5.55 0.00 #23
18 鈴 木 美 桜 慶應義塾湘南藤沢 38.98 20.34 19.64 5.00 4.70 4.90 4.95 5.00 1.00 #15
19 川 平 咲 良 帯広三条高校 38.80 19.40 20.40 5.35 4.85 5.00 5.15 5.15 1.00 #24
20 佐々木 美 帆 明治大学 35.51 16.23 19.28 4.80 4.60 4.70 4.90 5.10 0.00 #9
21 山 口 香奈梨 日本大学 34.26 15.54 18.72 4.85 4.50 4.50 4.75 4.80 0.00 #20
22 佐 藤 菜乃初 明治神宮外苑FSC 34.19 16.43 18.76 4.85 4.55 4.65 4.70 4.70 1.00 #4
23 櫛 田 麻 佑 日本橋女学館 33.94 16.58 17.36 4.50 4.15 4.25 4.50 4.30 0.00 #5
24 石 井 綾 香 日本大学 32.65 15.33 17.32 4.50 4.20 4.25 4.40 4.30 0.00 #18
25 神 戸 佐和子 明治神宮外苑FSC 32.50 15.50 18.00 4.75 4.30 4.45 4.55 4.45 1.00 #25
26 浅 見 琴 葉 日本大学 31.41 13.89 17.52 4.40 4.25 4.10 4.65 4.50 0.00 #17


男子 - Short Program Results

http://www.jsfresults.com/National/2013-2014/fs_j/east/data0103.htm

PL. 選手名 所属 TSS TES PCS SS TR PE CH IN Deduction StN.
1 佐々木 彰 生 明治大学 68.94 36.89 32.05 6.40 6.05 6.40 6.50 6.70 0.00 #8
2 村 上 大 介 陽進堂 65.32 32.77 33.55 7.05 6.65 6.50 6.65 6.70 1.00 #13
3 中 村 健 人 立教大学 62.02 30.52 31.50 6.40 6.15 6.00 6.50 6.45 0.00 #12
4 野 添 紘 介 明治大学 60.09 33.74 26.35 5.65 5.15 5.25 5.25 5.05 0.00 #5
5 近 藤 琢 哉 慶應義塾大学 59.88 31.13 28.75 5.85 5.50 5.90 5.70 5.80 0.00 #7
6 松 村 成 明治大学 55.44 27.79 27.65 5.60 5.25 5.55 5.60 5.65 0.00 #9
7 服 部 瑛 貴 法政大学 54.93 28.03 26.90 5.40 4.95 5.35 5.45 5.75 0.00 #3
8 小 沼 祐 太 日本大学 52.24 24.89 27.35 5.45 5.15 5.55 5.60 5.60 0.00 #1
9 渡 部 幸 裕 法政大学 51.71 26.11 25.60 5.30 4.85 5.15 5.15 5.15 0.00 #14
10 木 村 真 人 八戸GOLD F・S・C 45.49 22.24 23.25 4.90 4.50 4.60 4.65 4.60 0.00 #4
11 本 田 宏 樹 日本大学 44.39 20.59 23.80 4.90 4.55 4.80 4.70 4.85 0.00 #11
12 中 島 将 貴 日本大学 43.42 21.87 22.55 4.85 4.25 4.55 4.50 4.40 1.00 #2
13 小曽根 孝 浩 慶應義塾大学 40.77 17.37 24.40 5.10 4.60 4.65 5.00 5.05 1.00 #10
14 橋 本 誠 也 明治大学 40.36 15.61 24.75 5.00 4.75 4.80 5.05 5.15 0.00 #6



SPではジャンプが決まらず、13位と出遅れてしまいましたが、フリーで見事巻き返し、2位になりました。

これで全日本選手権に出られます。

後は、残り少ない時間で、どれだけ上昇できるかでしょう。

 『復帰3戦目だが、試合のたびに得点が下がっている。約2か月間で3試合を戦うハードスケジュールで、「疲れが思ったより大きく、回復する時間が足りない」という。リンクが思うように確保できず、練習は深夜がほとんど。練習場所を求めて茨城や千葉まで出向くことも多く、疲労の蓄積は否めない。』

練習環境は、良くない状況のようです……。

所属が新横浜プリンスクラブなので、練習場所がきちんと確保されていると思いきや、そんな事はなかったようで、日本でのスケートリンクのなさが露呈されていますね……。

今まで、海外を拠点にしてきたミキティなので、日本での拠点がないと発言していましたが、日本でのリンクの確保が難しい、それで海外へと拠点を移動していたのですから、無理もない事だと思います。

浅田選手も一時期、アメリカを拠点としましたが、中京大学がリンクを設備してくれた事で、日本に拠点を戻せました。当時、そのリンクは浅田選手と安藤選手だけが使用できる専門リンクでした。

しかし安藤選手は、アメリカを拠点のままにしていた為、当時、浅田選手が一人で使えていたそうですよ。

最近は、小塚選手と二人で使用していますよね。

村上佳菜子選手も今年、大学に進学したので、中京大学のリンクを使用しています。

高橋選手の拠点は関大のリンクですし、中京大や関大のように、大学がリンクを持っている事は珍しい事でしょう。(明大もスケート部があるので、リンクがあるのでしょうか? )

まして卒業してしまうと、そのリンクは使えなくなってしまいますし、だから大ちゃんは関大の大学院生のままなのでしょうね。

一般営業しているスケートリンクは、昼間は一般開放、またスケートクラブの生徒等が使用しています。その開いたリンクを借りられるのも、深夜となってしまうのも仕方がない事だと思われます。

しかし、それでは身体の方が、持たないのではないでしょうか。

やはり、一番活動的な昼間の体調の良い時に練習をして、夜はきちんと睡眠を取るという形の方が、体力維持と向上には良いですからね。

まして子供を抱える身です。睡眠はきちんと、取れているのか心配です。

子供も、もう6か月で、手もかかる頃でしょう。体重も増えますしね……。

授乳をして、自分の栄養も子供に取られている状況で、厳しい練習、本当はあり得ない挑戦なのかもしれません……。

本当は、ママアスリート復帰の為には、数年かかるという現実、また激しいバッシングを受けている中で、結果のみを問われてしまう厳しい状況ですが、逃げずに挑戦し続けていると思います。

日本スケート連盟とも以前から、折り合いが良くなさそうですし(ずっと無視していたくせに、突然モロゾフコーチを解雇しろと命令されたり等です。)、安藤選手の状況は、ジョニー・ウィアー選手と重なります。

ジョニーは、米スケート連盟と折り合いが良くありませんでした。

元の発端は、ジュニア時代に、ある試合で、米スケート連盟関係者が、ジョニーが着る衣装がロシアぽい(身体にぴったりとした衣装)という事で、着るなと命じた事から起こりました。

その衣装は、ジョニーが自らデザインした初めての衣装で、試合直前に着るなと言われても、代わりの衣装は多分なかったのでしょう。

ジョニーはショックで、体調不良という事で、その試合を棄権してしまいました。

その時から、米スケート連盟から素直ではないと見られたらしく、その後、全米選手権に出場したにもかかわらず、結果が残せなかったというだけで、次の年から、ゼロからやり直せと、一番下の地方大会から出させ、恥をかかせました。

ジョニーのスケートスタイルがロシア的な事も気に入らなかったらしく、また男性ぽく滑れという忠告も、コーチを通して何度もあったそうです。

米スケート連盟のお気に入りの選手は、ライサチェク選手のような選手だったそうです。

全米選手権での採点でも、ジョニーの方が出来が良かったにもかかわらず、ライサチェク選手と全く同点になったりと、採点の事でもいろいろあったようです。

ジョニー本人も同点になるなどあり得ないと発言していましたが、バンクーバー五輪の代表を決める、全米選手権の時も、ジョニーのPCSに3点代を出したジャッジ(犯人はインマンメールのインマンです)がいたりと、何かと嫌がらせがあったようです。

バンクーバー五輪でも、他の米代表選手(ライサチェク選手とアボット選手)を応援、ジョニーだけはしていませんでした。

ジョニーがバンクーバー五輪のフリーで思ったより良い演技をした事に、もっと応援していれば良かった等の陰口を、ジョニー本人が聞いてしまったり……。そういう軋轢に彼が苦しんでいた事実がありました。

米スケート連盟にとって、ライサチェク選手は、男らしいスケーターのお手本だったようです。(何故、男らしさを求めるのかは、米スケート連盟にも、多数のあっち系のお方が多いので、少しでも、そういう感じのする選手を避けたかった……。見られないよう、誤解されないようにしろという事だったようです……。)

もし、米スケート連盟のお気に入りだった選手が、ライサチェク選手ではなく、ジョニーだったならば、バンクーバー五輪の金メダリストは、ウィアー選手だったかもしれなかった訳です。

ジョニーも、バンクーバー五輪後、引退を宣言しないまま、休養をしていましたが、ソチ五輪復帰を決意しました。

それは、まだ引退を決意させるだけの決心をつけなかったからでしょう。

年を取った時に、後悔したくないと言う事で、復帰をしましたが、最近、全米選手権出場も自ら辞退、ロシアの差別を訴える為に、ソチ五輪を目指さない事を公言、そして引退となりました。

彼にとって、やっと未練なく、引退を決意出来たのでしょう。

だから、最後の全米選手権にも自ら出ないという決断を出来たのだと思います。

安藤選手も出産を機に、引退すればイメージが良かったのでは、という声もありますが、まだ若く、鍛え治せば、選手として、できるかもしれないという自らの可能性を、試さないまま終わる訳にはいかなかったのではないでしょうか。

また、週刊誌のネタがどこまで本当かは分かりませんが、子供を産む条件として、母親と約束したソチ五輪を目指す事を、守って頑張っているのかもしれません。

本来、本気でソチ五輪を目指すならば、休養していた場合ではなかったのかもしれません。しかし、五輪に二度も出場し、本来はバンクーバー五輪後に、引退の二文字も見えていた選手でした。

スパッと引退出来ていれば、次の五輪に迷う事はなかったでしょう。

しかし、周りから引退の反対もあったようですし、また五輪でのメダルへの未練もあったのでしょう。

2011年の世界選手権、優勝時の実力ならば、ソチ五輪でのメダルの可能性はゼロではなかったですからね。

しかし、ミキティの現役へのやる気がなくなってしまったのは、採点不遇の所為もあると思います。

バンクーバー五輪の銅メダルは、ミキティだったのではと、今も思いますよ。

同じ二年休んだ選手で、ミスだらけでも、いきなり復帰選で200点超えはないでしょう。

日本(スケート連盟)は、日本人選手全員にも厳しいので、採点で優遇などしませんしね……。

ミキティがソチ五輪を目指すにあたって、採点優遇されて、他の有力選手を押しのけて日本の代表になるかも知れないと危惧した方もいたようですが、そんな事はないでしょう。(今までの採点の流れを見ても、とても優遇されているとは思えませんし……。)

実力通り、五輪で戦える実力にしないと、代表にはなれないと思います。

後は、安藤選手の頑張り所です。

五輪を目指す自由は、誰にでも平等にあります。

行けるかは別として……、みんな子供時代、五輪に憧れてスポーツを始める子も多いでしょう。

しかし、目指したからと言って、全ての選手が、五輪に行ける訳ではありません。

だからといって、最初から諦めていたら、その道も閉ざされてしまいます。

プロ野球選手になりたいと、子供の頃からずっと野球をやっても、高校野球の代表になれたとしても(高校野球の代表にさえ、なれない選手もいます。)、プロ選手になれない球児が沢山いるように、なれなかったからと言って、それを目指して頑張った事に、意味はなくないでしょうし、プロになれた選手だって、そういう夢を持ってその競技を始めなかったら、現在の自分はなかったのですからね……。

客観的に、最初から無理、そんな大き過ぎる夢は無謀だから、また恥をかくのはカッコ悪いからと、表面のきれいな経歴だけで、自分を繕って、上を目指さない事よりも、恥をかいても、可能性は低くても、自分の限界と可能性を、最後まで諦めずに、やり切る事、これは相当な覚悟と強さがないとできない事だと思います。

それを笑う人もいるでしょう。

それを覚悟で、目指している選手を、ただ罵倒する事は出来ないと思います。

プル様も、怪我の後遺症を手術までし、満身創痍にもかかわらず、ソチ五輪を目指しています。

どこまで回復できるのか、また年齢の限界もあるにもかかわらず、決して諦めず、努力をし続けています。

もし、ぎりぎりロシアの代表になれたとしても、五輪でどこまで戦っていけるのか、まだ未知数ですが、素晴らしい経歴の持ち主のプル様に、絶好調でない状態での試合で、他の選手(特にチャン選手)に負けた時、プルシェンコに勝った○○という語尾を恐れてしまうファン心理もある訳です。

万全でない状態ならば、勝てる見込みがないのならば、経歴を汚さなくても良いのでは……、無理をしなくても良いのではと……、思ってしまったりします……。

しかし、本人は、それも覚悟で五輪を目指しています。

プル様は、ロシアの代表になれるかどうかも、まだ未知数です。(只、過去の華々しい経歴から、ロシア連盟が優遇する可能性はゼロではないかもしれません。)

もしロシア代表になれなかったとしても、プル様は経歴が汚れる事など考えていないでしょう。

自分のできる事を全てをして、可能性を信じて、只努力をする……。それは、まだ無名時代から、こつこつと彼がしてきた行為そのものでしょう。

将来、金メダリストになれる保証など何もなかった頃から、それでも地道に訓練してきました。それがなかったら、将来の金メダリストという称号も手には入っていなかった訳です。

「可能性はゼロではない……」どこかのジュースのCMみたいですが、本当に可能性はゼロではないを目指すのは凄く大変で、結果も出ず、恥も沢山かかなくてはならない事もあるでしょう。

それでも、やり続ける勇気を、称えたいと思います……。(これは、やめるよりも大変です。)

水泳の北島選手も今も限界まで頑張っていますし、マラソンの高橋尚子選手も、五輪金メダリストですが、引退をしないで、最後まで二度目の五輪を目指して頑張りました。

結局、五輪に行けないまま、引退となりましたが、五輪に出れなかったのに、無駄な努力だったと笑う事はできませんよね……。

安藤選手の挑戦を無謀、また努力とみるのも、千差万別だとは思います。

もう無理と逃げてしまうよりは、結果が出なくて、それを恥と見られても、続けている勇気を称賛したいと思います。

安藤選手の全日本選手権が、どうなるのかは未知数ですが、今回の復帰で安藤選手が努力している事は、決して彼女の無駄にはならないと思います。

出産後の無理と疲労の蓄積は心配ですが、現役に復帰しようと、努力している事で、後々のスケート人生において、技術の復活と維持にはなるでしょう。

多分、将来、プロになると思われます。

産後、只休んでしまうと、スケートの技術を大幅に失ってしまい、二度と復活できない技術もあるのではと心配するからです。

将来コーチ業もしたいようですから、こういう苦しい中で選手をし、活動を経験した事、また出産を経て、現役を続行する選手が今後出た場合に、アドバイスできる素晴らしいコーチになれるのではないでしょうか。

東日本選手権大会のリザルトページの最終結果が、まだ更新されていないので、細かい順位が分かりませんが、村主章枝選手も、30歳を越してソチ五輪を目指しています。

村主章枝選手も、ソチ五輪後はどうするのでしょうか。

引退だとは公言していないようですし、まだまだ続けるのでしょうかね。

根性だけは、本当にあっ晴れです。




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