高橋大輔バレエを始める | フィギュアスケート研究本

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目先にとらわれず、焦らずコツコツ体づくり 高橋大輔

2011.9.28 13:04 産経ニュース

 この夏からバレエレッスンを始めている。ケガをして以降、自分の体に軸がなく、その使い方が昔以上に下手になってきている気がしていた。そこで本当はあまり気が進まなかったけれど(苦笑)、長光(歌子)先生に相談して、バレエの先生に見てもらうことにした。

 ■バレエからの気づき

 レッスンというよりは、まずは姿勢や体の軸を直している。キレイに踊るためには、腕や肩甲骨のポジションが逆になっていたりして、僕はそもそもバレエの立つポジションでさえ取れない。バレエはダンスの基本で、脳天を上から糸でつられているような意識で、と言われるけれどそれが難しい。バレエをする人は、専門家並みに骨や筋肉の名称や場所にもすごく詳しくて驚く。僕はそこまではわからないけれど、最近はいつも「今、姿勢大丈夫か?」と心がけるようになった。

 教えてもらった筋肉や関節を意識しながら、毎晩風呂上がりにストレッチを1時間半くらいやっている。その間の呼吸法も意識して深くゆっくりしているうちに、いつの間にか眠ってしまうこともあるけれど(笑)。毎日コツコツ体づくりがクセづいて、今では一日でも怠ると体が気持ち悪い。シャワーのみ派だったのに湯船にもつかるようになり、体質改善されて新陳代謝が良くなったのか、たくさん食べているのにやせてきたし、すっかり健康オタク(笑)。

 首や肩は柔らかく伸びてきた実感はあるけれど、スケートをする時は頭で筋肉を意識してしまっているからまだスムーズではない。今までは踊る時にわざと軸を外して見せていたけれど、今は外すのではなく全部つなげて使おうとしているから硬そうに見えるかもしれない。でも、このまま継続して知らないうちに身につけばいいなと思っている。

 ■1人海外での刺激

 夏の海外練習は久々に1人で出向いた。米・デトロイトでの海外初の車の運転が一番緊張した! カナダ・トロントではデービット・ウィルソン(SP振付師)の話がおもしろくて強烈だった(笑)。食事は毎日1人で、トロントで4日も食べ続けたタイカレーも良かったけど、フランス・リヨンでのクロワッサンもおいしすぎて、2週間毎朝ハマっていた。リヨンの街はパリと違う趣もあってキレイだし食事もおいしいので、今度はもう少し時間を取って訪れたい。

 リヨンでの練習は、僕の憧れのアイスダンサーのオリビエ・シェーンフェルダー、コーチのミュリエル・ザズーイ、ロマン・アグノエルにスケーティングを徹底的に見てもらった。技術的に自分の意識とは真逆のことがあったり、ステップするときに意識する場所とか、テクニックはもちろんプログラムの中でもつかめた部分や発見がたくさんあった。

 今季のフリーは、最終的に3曲候補が残ったけれど僕は決めきれず、振り付けのパスカーレ・カメレンゴが決めた。音色など今までの僕にはない感じで、自分ではまだつかみきれていない。

 今季は世界選手権への出場権3枠の中に入るための闘いがますます厳しくなる。試合が始まるとつい焦ってしまうけれど、僕としては、目先にとらわれず、焦らずに、今取り組み始めたことをコツコツとやっていきたい。今は、滑りも滑り以外も、自分の幅を広げることが最大のモチベーションになっている。(構成:フリーライター かしわぎ なおこ/撮影:フォトグラファー 渡辺真一/SANKEI EXPRESS)

■たかはし・だいすけ 1986年3月16日、岡山県倉敷市生まれ。A型。関西大学大学院所属。8歳からフィギュアスケートを始め、2002年世界ジュニア選手権優勝(日本人男子初)。07年世界選手権銀メダル。05~07年と09年全日本選手権優勝。08年の四大陸選手権優勝時、国際スケート連盟歴代最高得点(当時)264.41点を記録。10年バンクーバーオリンピックで銅メダル、世界選手権で金メダル獲得は日本男子フィギュア界初の快挙。10-11年シーズンはNHK杯、スケートアメリカ優勝、全日本選手権3位、四大陸選手権優勝、世界選手権5位。今シーズンは10月1日ジャパンオープン(さいたま)、10月28日~スケートカナダ(ミシサガ)、11月11日~NHK杯(札幌)出場予定。

$フィギュアスケート研究本

【冷静と情熱のあいだ】フィギュアスケート選手、高橋大輔さん=8月29日(渡辺真一さん撮影)

大ちゃん、バレエを始めたのですね。

物凄い意気込みを感じますね。

リヨンで1人での海外も経験しましたし、さらなる成長がみられそうです。(*^▽^*)


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