男子フリー滑走順 | フィギュアスケート研究本

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織田20番、高橋22番 男子フリー滑走順


2011.4.28 00:09 産経ニュース
 

 フィギュアスケートの世界選手権で28日に行われる男子フリーの滑走順が27日に決まり、日本勢はいずれも最終組で、ショートプログラム(SP)2位の織田信成(関大大学院)は20番、3位の高橋大輔(関大大学院)は22番、6位の小塚崇彦(トヨタ自動車)は23番となった。

 SP首位のパトリック・チャン(カナダ)は最終組でトップの19番で演技する。(共同)


織田2位 高橋3位 フィギュアスケート世界選手権、男子SP


2011年4月28日 朝刊 東京新聞


【モスクワ=海老名徳馬】フィギュアスケートの世界選手権第3日は27日、当地で男子ショートプログラム(SP)を行い、織田信成(関大大学院)が81・81点で2位、日本勢初の2連覇を目指す高橋大輔(同)は80・25点で3位につけた。小塚崇彦(トヨタ自動車)は77・62点で6位と出遅れた。

 前回2位のパトリック・チャン(カナダ)がほぼ完璧な演技で世界歴代最高を更新する93・02点をマークし、2位に大差をつけてトップに立った。上位24人が28日のフリーに進んだ。

 続いてペアSPを行い、高橋成美(木下工務店ク東京)マービン・トラン(カナダ)組が出場。

 女子は29日にSPを実施する。

 ▽男子ショートプログラム (1)パトリック・チャン(カナダ)93・02点(2)織田信成(関大大学院)81・81点(3)高橋大輔(関大大学院)80・25点(6)小塚崇彦(トヨタ自動車)77・62点

 (共同)

◆鬼門の最終滑走で果敢

 昨年は全てのジャンプに失敗し、フリーに進めなかった。苦い記憶を振り払うべくSPに挑んだ織田。冒頭の4回転ジャンプは大きく乱れたが、堅実な演技で日本勢トップの2位につけた。

 「良かったのは、こけなかったこと」。日本勢では織田だけが挑んだ4回転。成功しなかったものの、転倒もしなかった。柔らかな足腰を生かした粘りで大幅な減点を回避した。

 終盤のステップで細かいミスもあった。

 それでも織田本人が「最終グループに残れるくらいかなと思った」と驚いた高得点は、攻めの姿勢で4回転を跳んだからこそだ。

 5度目の挑戦で、SP2位は過去最高。「フリーでは観客に何かが伝わる演技をしたい」。今度こそ完璧な4回転を決め、初めてのメダルを手にしたい。


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男子SPで2位につけた織田信成=モスクワで(内山田正夫撮影)
大きい4回転の差=高橋とチャン、立場逆転-世界フィギュア

【モスクワ時事】27日に当地で行われたフィギュアスケート世界選手権の男子ショートプログラム(SP)で、日本勢初の連覇を目指す高橋大輔(関大大学院)は3位発進となった。首位パトリック・チャン(カナダ)とは約13点差。逆転での連覇は、非常に厳しくなった。
 情熱のラテン音楽を刻んだ高橋のSPは観客の反応も良く、見応えがあった。芸術性を示す5項目の合計点だけ見れば、チャンとわずか0.61点差。この数字は好演だったことを示している。
 大差の原因は技の完成度だった。冒頭の連続3回転は不正確なエッジと判定され、スピンとステップもレベル3と最高難度に届かず。「フォーカス(集中)し切れていなかった。抜けている部分があったかもしれない」という自覚はあった。
 チャンが跳んだ4回転を、高橋はSPのプログラムに入れていない。「今季はSPに入れるのが厳しかった。入れたかったけど避けた」。技の出来栄え評価点でも差をつけられたが、そもそも組み込んでいるジャンプの基礎点で下回っている。
 高橋は昨季と変わらず、4回転はフリーでの1本のみ。前回2位にとどまったチャンは、昨季は全く跳ばなかった4回転を「フリーでも2本入れる」という。立場は1年で逆転した。
(2011/04/28-06:54)時事ドットコム


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 確かに今季、ジャンプの構成で言えば、高橋選手は負けているでしょう。
 しかしどんなに難しい4回転を組み込んでも、それを完璧に着氷して、初めて高得点につながるのです。
 それは、過去にジュベール選手や、プルシェンコ選手が実践してきた事です。
 しかし、難しいジャンプを跳べない選手を勝たせたいが為かのルールとして、厳しい回転不足を導入し、難度ジャンプを跳べる選手を、女子の選手も含め、潰してきたのです。
 そしてなぜか、難度ジャンプを跳べる選手は基礎ができていない。芸術点が未熟などという刷り込みを観客にしてきた訳です。
 難度ジャンプよりも基礎重視、GOE万歳採点でした。
 だから4回転を跳んでも、美しい跳び方でなければ、GOEはあげません、只、4回転を跳んでも、ジャンプの難度だけではGOEはあげられません、まして、演技構成点もあげられません、そんな感じでしたよね。また同時にエッジエラーを取って、ジャンプを崩す作戦でした。
 ノーミスでも、GOEを低く、演技構成点はあげられません、それがバンクーバー五輪のライサチェック選手とプルシェンコ選手の1位と2位でした。
 その採点を納得しろと観客に押し付けた訳です。
 プルシェンコ選手の演技の芸術的要素が足りなくないのは、過去の実績によって証明されています。オール6点満点を出しています。
 ノーミス演技での高得点、優勝なら納得できます。しかしチャン選手はGPSで3回も転んでも、高い得点を維持し優勝、足りない技術点を演技構成点であげあげして、カバー。そういう過去があるからこそ、たとえノーミスであったとして、あの高すぎる得点に納得ができないのです。
 ただ今、チャン選手のジャンプ構成はとても難しいものですから、SPとFSでノーミスならば、当然、世界選手権で優勝しても納得ですし、相応しいと思います。
 しかし、今までのルールの採点の傾向として、4回転を跳ぶ選手を威嚇、跳んで欲しくないから厳しい減点をしているという感じがぷんぷんとしていました。それがチャン選手に限っては大歓迎ムード、だって難しい4-3を跳んでいるのだから、ボーナス点をあげてもいいでしょ採点です。
 そして、五輪でのプルシェンコ選手には、ノーミスだから仕方がないので、得点をあげておきました、しかしフリーでは勝っては困るから、抑えておきました採点です。
 また同じジャンプ構成の織田選手の得点も抑えられています。織田選手のジャンプのGOE評価は、チャン選手よりも高いものです。という事は、演技構成点は別としても、技術的にはジャンプの基礎はチャン選手よりも高いという評価でしょう。しかし今回、技術点だけでも、チャン選手に及びません。
 チャン選手は、スケーティングが非常に上手い選手、これは耳にタコができる位聞いている解説のお言葉(呪文)です。
 スケーティングが上手という解説はありますが、基礎がしっかりしているという解説は、聞いた事がありません。
 基礎が、しっかりしているのは小塚選手でしょう。
 今の採点は、高難度ジャンプは、高い得点のチャンスではありますが、失敗すればもろ刃の剣です。しかしチャン選手だけは失敗しても、彼だけ特別扱いです。それでは他の努力している選手が報われません。その日の出来ではなく、選手としての基礎点が決まっていて、それを元に採点している感じです。もしそうならば、今回の高橋選手にも、もう少し高い得点が出ても良かったはずです。大した失敗もありませんでした。しかし出ないのは、チャン選手だけが特別だからという証明です。
 そして出来レースのようにチャン選手が成功しようが、失敗しようが、高い得点が出る事が、もうみんなの中で周知の事実のように予想がたやすくなってしまっている事です。

↓ 高橋選手は奇跡が起こらない限り、自分の二連覇はない発言をしていました。
「昨年以上に(優勝することは)難しいと実感している。パーフェクトに(演技をして)、プラスして、奇跡とかそういうものも必要な気がする」
 
 それはチャン選手を勝たせたい、絶対に今季チャンピオンにする、そういう意図を、高橋選手が感じてしまっているからでしょう。
 だから、他の選手がどんなに努力しても、いかにその試合でノーミス、素晴らしい演技をしても、得点も順位も上げる気はないよ、とジャッジから宣言されているようなものです。(まさしく五輪での浅田選手の場合もです)
 それがチャン選手の守られた高得点なのです。
 そして、初めから順位の分かっている出来レース、そんなものを見させられて、何が面白いというのでしょうか。また同じように努力している選手にとっても、不公平極まりない事だと思います。
 誰が勝つか分からない、また誰にでも優勝する可能性があるからこそ、ドキドキして楽しいのです。そして勝って欲しいと思っている選手が素晴らしい演技を見せて、その結果として優勝してくれたら、なお嬉しい。負けてしまったとしても、惜しかったなと思い、そして勝った選手が本当に優勝に相応しい演技をしてくれたならば、心から賛辞し祝福してあげられます。また改めて、その選手を応援、またはファンになる事でしょう。
 しかし、チャン選手は嫌いではありませんが、どんなに勝っても、スケーティングが上手だと押し売りされても、凄いとも思えませんし、ファンになる気にもなれません。実力はそこそこあるのでしょうがごり押し採点を見ていると、そのせっかく持っている素晴らしい所まで、認める気になれなくなってしまうのです。
 カナダは自国でのフィギュアスケート人気を上げたいが為に、チャンピオンを作りたいのでしょうけれど、 ごり押しだけしても、返って反発、反感を抱かれるだけだと思います。
 観客は、真の本物の実力者、チャンピオンが見たいだけなのです。そして自国の選手でなくてもいいのです。美しい滑りと技術、人を心の底から魅了してしまう本物のスケーターを欲しているだけなのですから……。

男子フリー滑走順 

28日18時開始

1 パオロ・バッキーニ(イタリア)

2 キム・ルシーヌ(モナコ)

3 宋楠(中国)

4 ヨリック・ヘンドリックス(ベルギー)

5 ケビン・レイノルズ(カナダ)

6 ジョーイ・ラッセル(カナダ)

7 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)

8 ケビン・バン・デル・ペレン(ベルギー)

9 アントン・コワレフスキー(ウクライナ)

10 ペテル・リーバース(ドイツ)

11 ロス・マイナー(米国)

12 サミュエル・コンテスティ(イタリア)

13 ブライアン・ジュベール (フランス)

14 トマシュ・ベルネル (チェコ)

15 リチャード・ドーンブッシュ(米国)

16 ミハル・ブレジナ(チェコ)

17 ライアン・ブラッドレイ(米国)

18 デニス・テン(カザフスタン)

19 パトリック・チャン (カナダ)

20 織田信成 (日本)

21 アルトゥール・ガチンスキー(ロシア)

22 高橋大輔 (日本)

23 小塚崇彦 (日本)

24 フローラン・アモディオ (フランス)


地上波テレビ放送は、フジテレビ19時57分からです。


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