伊藤みどりさんの栄光は今も色あせない | フィギュアスケート研究本

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 伊藤みどりさんの、1990年世界選手権EXです。

 銀メダルだったのに、アンコールをしています。

 カナダで、凄い人気です。


↓ニコニコ大百科の伊藤みどりさんの評です。

http://dic.nicovideo.jp/a/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A

伊藤みどりとは、東洋人で初めて世界殿堂入りした元フィギュアスケート選手である。

概要

 日本人で初めて世界選手権で優勝(後に佐藤-荒川-安藤-浅田と続く)。彼女を語る際、とかく女子で初めて成功させたトリプルアクセルや3回転-3回転を持ち出されるが、それは彼女の魅力のほんの一部分でしかない。伊藤の特筆すべき点は、スピードやパワーを用いた全く新しいフィギュアスケートを提示した事で、1988年のカルガリー五輪での演技は、女子フィギュアスケート史の転換点といえる。

 海外ではその殿堂入りが示す様にリスペクトされているが、肝心の日本国内では間違った認識が長年に亘って流通し続けており、それが伊藤本人を苦しめている。「欧米の選手に比べルックスやスタイルが悪く、優雅さに欠けた為芸術点は低かったが、それにジャンプで対抗し打ち勝った。」-このような伊藤評である。それを証明するかの様に、先日放送されたNHKの「スポーツ大陸」の内容も同一であった。

 しかし、これは全くの嘘であり、日本人特有の欧米コンプレックスがそういう嘘を蔓延させていると考えられる。そもそもルックス等で減点された事実はなく、そのルックス自体も揶揄されるのは国内においてのみである。世界チャンプになるまでは芸術点が技術点に比較して低かったのも事実であるが、その理由は「スタイル」や「優雅さの欠如」等ではなく、「規定」での順位が著しく悪く、滑走順が悪かった(早かった)のがその理由である。

 1988年までの世界選手権や五輪での規定の順位の最高位は10位であり、優勝した89年の規定順位は6位、この大会で初めてFPを最終グループで滑り、芸術点は「5.9」「5.8」のみで埋め尽くされた。翌シーズンのNHK杯のFPでは、その芸術点で満点の6.0を獲得している。これは日本人では彼女だけである。

 そして、美しいスケーティングやハートのこもった演技、どんな曲も自然に表現できる事も特徴として挙げられる。また、過去の演技がいつまでも瑞々しく色褪せない、という点は他の選手と決定的に違う点であり、忘れてはならないだろう。


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 彼女の実力と栄光は、今も色あせていないと思います。

 今度シニアの大会に出場する事が決まりましたね。o(〃^▽^〃)o

http://ameblo.jp/shuppansports/entry-10902919877.html
伊藤みどりさんの挑戦

 みどりさんは、今はもう3Aを跳べなくなってしまいましたが、それが、彼女はもう3Aを跳べない選手などというレッテルをはる方はいませんよね。

 ↓気になったのが、「安藤選手が4回転を跳ばなくなった理由」という記事を書いた時に頂いたコメントです。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-10887875939.html

 現在、安藤選手が4回転を維持できているかどうかは不明です。跳べないかもしれませんし、跳べるかもしれません。多分ですが、たまに練習はしているのではないでしょうか。ソチで跳びたいと思っているのですから、維持しておかないと、その可能性も、ゼロとなってしまいますからね。

 また浅田選手と、安藤選手が3-3を回避していますが、最近、試合に入れていないからと言って、3-3を跳べない選手の部類に入るのでしょうか。

 跳ばない選手と、跳べない選手では大違いだと思います。まして、安藤選手は、4回転を2008年には挑戦していましたし、過去にもきちんと跳んで、女子で初の4回転成功者として、ギネスで認定されています。

 今、試合に組み込まないからといって、その栄光が薄れる訳ではないと思います。素晴らしい偉業でしょう。

 3-3に関しては、来季、安藤選手も浅田選手も、挑戦すると公言していますし、跳べなくなっている訳ではないと思います。

 皆さまも良く知るように、今の採点は、厳しい回転不足認定と、その為の減点で得点を多く失ってしまう特質性から、挑戦しにくくさせてしまっています。(これが狙いなのですが……)
 
 安藤選手と浅田選手が特に狙われている事は、周知の事実なのですから、跳ばない選手を責めるのは、気の毒な事だと思うのです。

 もちろん、好みの選手もありますし、またスポーツですから、挑戦をしてほしいという気持ちも分かります。ミキティの4回転は、ぜひ見てみたいです。

 しかし、今の報われない採点方式で、無理をしても、身体を痛めるだけだと思います。

 現に、引退してしまわれた、中野友加里選手が、最後の4大陸選手権と世界選手権を怪我の為に出場できませんでした。

 彼女は引退後、雑誌のインタビューで、もう身体がボロボロだった。引退は悔いがない等の発言をしていました。

 多分ですが、彼女は最後の試合で、3Aを跳んで、認定させたかったのではないでしょうか。

 同じ3Aを跳べる浅田選手が、回転不足を取られても、取られても挑戦し続けました。

 それに感銘したのだと思います。彼女は佐藤コーチのアドバイスもあり、試合で3Aを回避していました。

 しかし、彼女は、世界で唯一、もう一人、現役選手で3Aを跳べる選手として、証明して終わりたかったのではないでしょうか。

 それで、回転を確実にしようと、ものすごい練習をしたのではないでしょうか。しかし、怪我で引退試合に出れないままの寂しい結果となってしまいました。

 今の狙われている不利な選手と、優遇されている選手がいる中で、不利な立場にいる日本人選手が戦っていくのに、真っ向勝負をしようとしても、怪我をするだけではないでしょうか。

 織田選手も膝の怪我をしてしまいました。

 怪我をして引退したら、その選手の滑りも、今後の試合での活躍も、もう見られません。

 また、これはどのスポーツのアスリートにも当てはまる事ですが、やっている選手がどれだけの負担と努力の積み重ねをしている事でしょうか。これは見ている方には分からない、想像を絶する事なのだと思います。また、どれだけの時間を費やしている事でしょう。(プライベートも犠牲にして)

 それを考えたら、挑戦しない、または勝てないからと言って、その選手を、安易に、責め立てられるものではないと思います。

 野球では勝つためには、バッターを敬遠する事もあるではないですか。これは作戦の一つだと思います。真っ向勝負をして守り切るか、打たれて、負けるか、その賭けを指示するのは監督の役目ですからね。

 スポーツには、勝つためには、戦略も必要だという事が分かると思います。

 選手は全員、命を削って、技術の向上を目指して練習していると思います。現に浅田選手は、五輪の時から、体重をセーブしています。

 試合前、脂肪率は今は何%なのでしょうか。五輪時は7%です。しかも、女性にとって、将来、子供が産めなくなるかもしれない危険を承知で、今も体重をセーブしています。

 橋本聖子会長も、現役時代、ずっと筋肉をセーブし続けたので、結婚後、子供ができなかったようです。なので、不妊治療(漢方薬治療も併用)を2年間もしたそうです。そのおかげで、今は3人のお子様がいらっしゃいますが、それだけ、危険と隣り合わせなのだと思います。

 選手の身体の事も考えて、理解してあげてほしいと思います……。

 同じ日本人同士です。優しくしてあげて下さいね……。(。-人-。)


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