「五色塚古墳」~神戸市垂水区~ | 播磨屋伝兵衛ブログ

播磨屋伝兵衛ブログ

播磨エリアを中心に、神社仏閣・史跡巡り。時々、音楽中心に。

伝兵衛のぶらり街歩きシリーズ

「五色塚古墳」~神戸市垂水区~

 

山陽電鉄、JRの垂水駅から少し西へ走ると、右側の車窓に小高い山のようなものが見えてきます。

頂上には、何やら「壷」のようなものが並んでいます。

これは、一度見に行かねば、ということで、垂水駅から徒歩約十分。

瀟洒な住宅街を抜けると、眼前にピラミッドのような小山が現れました。

これが「五色塚古墳(千壺古墳)」です。形状は前方後円墳。築造は、古墳時代の4世紀末~5世紀初頭を推察されています。

国の史跡に指定された兵庫県最大級の古墳です。

畑として開墾されたり、宅地開発によって周濠が改変されたり、前方部分は、山陽電鉄・JRの路線が引かれたりして、姿を変えてきましたが、現在は築造当時の姿に整備復元されています。

墳丘長は、194m(全国40位)。

墳丘表面3段の各段には、円筒埴輪列が巡らされ、斜面には葺石が葺かれています。

同じように墳丘に登れる壇場山古墳とは違って、五色塚古墳は整備されたことで、往時の姿がよくわかります。

ヤマト王権の大王墓に匹敵する規模であることから、ヤマト王権中枢の関与も推測されています。

墳丘の頂上部分に登ると、前方墳の形がはっきりと分かります。

周濠部のくびれ部には、方形の島状遺構が3箇所あります。

眺望も最高。淡路島、明石海峡大橋が目の前に。

お隣には、少し小さな「小壺古墳」があります。形状は、円墳。

下段直径は70m、上段直径は43m築造は、五色塚古墳と同時期と推察されています。かつては遊女塚、小塚、四つ塚、七つ塚、東側陪塚と称される古墳が周囲に存在したという文献が残っています。

帰りは、山陽電鉄「霞ヶ丘」駅へ向かいました。

近隣の歩きどころには、海神社、舞子六神社などがあります。

 

アクセス:JR・山陽電鉄「垂水」駅下車徒歩十分