ラーメン屋さんの廃業が増えている!?…というよりも「原価の計算」が気になった! | 経営戦略で進むべき道を照らす!迷える後継者専門、「福井県後継者軍師」谷川俊太郎のブログ

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先代後継者との間の経営方針の違い、承継した会社の舵取りに迷う、そんな迷える後継者に経営戦略で進むべき道を照らす!福井県の迷える後継者専門軍師の谷川俊太郎です。経営戦略、経営お役立ちブログを毎日更新中!公認会計士・税理士・中小企業診断士の資格も保有してます!

ラーメン屋さんの廃業が

増えているという記事を見たびっくり

 

 

ラーメン屋さんって大変だよね。

ライバル店沢山あるもんね。

 

 

……なんて思っていたが、

別の部分が気になった!!

(記事の論点とは違うが…)

 

 

 

 

 

 

気になったのはこの部分下矢印

『材料費だけで290円かかる計算だ。
仕込み作業をする人件費も小さくない。人件費、家賃、光熱費、消耗品費などを差し引くと、800円のラーメン1杯あたり180~200円が手元に残る。』

 

 

あ、これ…

全部原価計算(FC)

だ…ガーンガーン

 

 

全部原価計算(FC)とは、

簡単に言うと、材料費など

「外部購入価値」に当社製造の

人件費や家賃などの内部の

費用を配賦して原価を計算する方法

 

 

別に普通じゃ??

と思われるかもしれないが、

大きな問題がある

 

 

この記事を読んでいると、

1杯あたり200円弱は

儲かりそうな気になってくる。

 

 

どうもこの記事によると

1日100杯売れる計算で

計算している感じだ。

(ウチは1日100杯程度売れるって書いているからね)

 

 

だったら、25日営業と仮定して

200円×100杯×25日=50万円

ということで、

50万円儲かっていると

計算できるだろう。

(ここから配膳の人のバイト代を払うのかな?その辺は記事には書かれていない)

 

 

仮に1杯200円儲かります!

1日100杯の売上で月50万円

儲かっている店です!

フランチャイズしませんか?

そう言われて始めた。

 

 

しかし、立地が悪かったりして

1日50杯しか売れないと

分かったら?

 

 

普通こう考えるだろう

「50万円まではいかなくても

半分の25万円は儲かるかな。

苦しいけど1人なら生活は

なんとかなるか…」

これ、大間違いガーン

 

 

 

 

800円のラーメンで

200円残る。材料費は290円。

そして1日100杯売れて、

月の稼働日数は25日とすると、

これを分解するとこうなる下矢印

 

 

材料費:1杯290円

人件費等:月77.5万円

 

 

人件費等の計算はこうだ下矢印

 

 

800円のラーメンで

1杯当たりの利益が200円。

そうすると1杯あたりの

原価は600円。

 

 

600円の内、290円が材料費。

なら1杯当たりに計算されている

人件費等は310円。

 

 

310円×100杯×25日=77.5万円

月77.5万円の人件費等が

ラーメンの原価に配賦されている

そう計算できる。

 

 

さて、この人件費等

これが問題だ。

 

 

これは

売上杯数が減ったら

比例して減るだろうか?

 

 

答えは

減らない

ガーン

 

 

なぜなら同じ時間人が働いたなら

売れる売れないに関係なく

給与は同じだけ払わなくては

いけないからだ。

家賃も同じ。売れる売れないに

関係なくかかってくる。

 

 

100杯売れる前提で

50杯しか売れないなら、

減る原価は材料費しかない。

 

 

では1日50杯の売上時の

月の利益を計算してみよう。

 

 

(800円-290円)×50杯×25日

-77.5万円=▲13.75万円

 

 

なんと赤字だ!!ガーン

25万円残るどころか、

店を続ければ続けるほど

貯金がなくなってしまう!

 

 

 

 

これが全部原価計算の怖さ

意思決定を間違える

そういう怖さを秘めているガーン

 

 

ラーメン屋さんの競争が

厳しいのは分かるが…

 

 

意思決定をしっかりできる

そんな会計を経営者は

使っていこうね。

 

 

人件費など

固定費の配賦は悪

だからね!!

 

 

意思決定をしっかりできる会計?

もちろん、MQ会計!!

 

 

記事の論点とは

全然別の話してゴメン爆  笑

 

 

最後まで読んでくれてありがとう!!

 

vol.1997

 

経理情報から始める

企業改革インストラクター

 

FSAコンサルティング株式会社

代表取締役 谷川俊太郎

 

まずは経理情報を経営の羅針盤情報に

そして経営をシンプルに考えられる理論

・佐藤義典先生の戦略BASiCS

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