実質無借金状態という一つの理想形 | 経営戦略で進むべき道を照らす!迷える後継者専門、「福井県後継者軍師」谷川俊太郎のブログ

経営戦略で進むべき道を照らす!迷える後継者専門、「福井県後継者軍師」谷川俊太郎のブログ

先代後継者との間の経営方針の違い、承継した会社の舵取りに迷う、そんな迷える後継者に経営戦略で進むべき道を照らす!福井県の迷える後継者専門軍師の谷川俊太郎です。経営戦略、経営お役立ちブログを毎日更新中!公認会計士・税理士・中小企業診断士の資格も保有してます!

こんばんは!
経営者の想いをカタチ(戦略)に、実行までサポートする、谷川会計総合事務所、所長の谷川俊太郎です。

経営をしていると、借金をすることが必要になる時もあります。ですが、大概の人にとって借金は嫌なもの。早く返したいと思っているかと思います。

なので、経営者の方と話していると、無借金に持っていこうと考えている方も多いです。

もちろん、無借金(買掛金などは除く、銀行借入金がない状態)というのは誰にも返す必要がなく、経営をしていても楽です。

ですが、僕は「実質無借金状態」というのも経営の理想形の一つだと思っています。「実質無借金状態」というのがどういう状態かというと、銀行の借入金以上に預貯金がある状態、と僕は定義しています。

つまり、返そうと思えばいつでも銀行の借入金は返せるという状態ですね。何故この状態を理想形と考えているかというと、以下の3つの理由からです。

①キャッシュを潤沢に持てる
一つ目はキャッシュ、借入金を返済すると現預金が減りますが、返済しないと現預金が多く残っていることになります。会社が将来に渡って反映しようと思ったら、投資をすることが必要になりますが、現預金が潤沢にあれば、様々な投資策がうてます。

②イザというときの体力になる
①とも繋がりますが、会社は赤字を出しても倒産することはありません。お金を支払えなくなった時に倒産してしまいます。経営をしていて良いときばかりならいいですが、苦しい時も出てきます。その時にお金があると、耐えることができます。

③銀行さんとのパイプを残せる
これも大きな理由だと思います。今あるお金以上の投資が必要な時、会社の経営が苦しい時でも、銀行さんと繋がりがある方が良いと僕は思っています。と、いうのもお金を貸す際に社長の経営姿勢なども判断材料の一つでしょう。借入金があるとそこの社長と話をする機会もあるでしょうが、借入金がないとそんな繋がりもなくなってしまいます。一から評価しなければいけなくなる、ということですね。特に会社が苦しい局面だと全く知らない社長の会社への貸付は慎重になるでしょう。

これが「実質無借金状態」が一つの理想形だと考える理由です。まずこの状態を目指してみてはいかがでしょうか?