三月に入って立て続けに訃報があった。
昔は有名人の訃報があっても、知らない人だとか名前だけ知っているとか、なんかテレビで見た記憶があるかな~、なんて程度だったんだけど、ここ十数年は知っている人が大半だ。それでも特に自分の守備範囲内の人じゃないから、そうなのか残念、程度の思いだったんだけど、今回はかなりショックだった。
まず最初に飛び込んできたのが、「ドラゴンボール」で知られる鳥山明先生。デビューのときから読んでいて、ドラゴンボールの後はもう読んでいなかったんだけど、「ドラクエ」等のデザインをしていたから、先生の描くものはちょいちょい目にしていた。初期の緻密な絵は大好きで、ジャンプ連載当時の扉絵は今でも取ってある。アニメのほうはあんまり観ていないんだけど、近々始まるという新しい「ドラゴンボール」はちょっと気になっていたし、聞くところによると先生がノリノリだったらしいので期待もあったし。
本当に残念だし、悲しい。
そして悲しみの涙も乾かぬうちに、今度は「ちびまる子ちゃん」の声を担当していたTARAKOさんの訃報。彼女もまた、ちびまる子ちゃんをやる前から知っている声優さんで、今でこそアニメは観ていないけれどあの独特の声やしゃべりが聞けないとなると本当に悲しい。
このお二方の立て続けの訃報にも打ちひしがれていた訳なんだけど、そのショックからちょっと元気になったかなと思っていたら、イラストレーターのいのまたむつみ先生の訃報をネットで知る。
彼女の作品を初めて見たのは「幻夢戦記レダ」の時だったと思う。肉付きがあるのにエロくなくて、繊細で可愛らしい女の子を描く人。線が柔らかいという印象。小説「宇宙皇子」や「風の大陸」はこの人の挿絵や表紙絵があったから買っていたといっても過言じゃない。(小説もおもしろかったけど)
とにかく自分がどっっぷり浸かっていたときに、一番観ていた人たちなので本当にショックで、下手したら親の死よりもショックを感じているかもしれな。
アニメ、漫画、イラスト、ゲーム界の大大損失だわ。それに何が悲しいって、みなさんまだ60代なんだな。今や60代なんて全然老人じゃない。80過ぎの人がよぼよぼになってぽっくり逝くのとは違う。80超えていたらいいって訳じゃなくて、ついさっきまで仕事バリバリしていた人たちだから、突然すぎて頭が真っ白になってしまった。
自分と十も離れていない人の死は、さすがにドキッとする。死がすごく身近なものに感じる。
まだまだやりたいことあっただろうなぁ。
ご冥福をお祈りします。