京都にやってきました | 生臭坊主の独り言

京都にやってきました

実に17年か18年ぶりに京都に足を踏み入れることに。まあ、こっちの勝手な都合なんですけどね。

昨晩は岡山は土砂降りじゃったけど、朝には雨が、やんでました。

岡山駅を出発。京都までは新幹線で1時間ほど。

京都駅。前の駅舎の時も知っちょるが、この風景は記憶のままじゃ。まずは腹ごしらえじゃ。いきなり河原町方面はなかろう。それに久しぶりなんで店もわからん。

なので、京都駅の地下へ。たしかレストラン街があったはず。

せっかくなんで、ちょっとだけ贅沢しましょう。萬重という京料理のお店へ入りました。

「おこしやす。」の声がいいね。

京都らしいお弁当を注文しました。お弁当といっても、ゆば、水菓子、香の物以外は温かいんですよ。全体的にはおままごとみたいですか、一つ一つが京料理そのものでした。美味しゅうございました。


雨が降るかと思ってたんですが、まあ、暑いのなんのって。汗ダラダラですよ。

さあ、我が宗門の本山へ。

堀川寺ノ内のバス停から少し入ったところにお寺はあります。久しぶりじゃが道は覚えてました。

本門法華宗 大本山 妙蓮寺。左の石塔には、華洛最初日像菩薩脱履道場とあります。お祖師さまが臨終に際し、帝都弘通を委嘱された経一丸(のちの日像聖人)が京都で初めて草鞋を脱いだお寺という意味。京都で最初の法華の道場であります。

立派な鐘楼。

本堂。本山にしては小さい本堂かもしれん。改修され、立派になってから初めてのお参りです。ここだと、何の遠慮もなく、本門八品の御題目をお唱えすることができます。

今でも申し訳ないなあと思っていることがあります。お参りしなかった17年の間に、奉修された二つの法要に登山出来なかったことです。一つは、門祖日隆大聖人の五百五十遠忌、もう一つは、本行公の百五十遠忌です。いずれも五十年に一回なんですよ。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

お祖師さまのお像。

まわりにはハスの花。

お経文には、不染世間法 如蓮華在水(世間の法に染まざること蓮華の水にあるが如し)とあります。汚れた泥水の中に生えながら、泥に染まらずに綺麗な花を咲かせる蓮の花。我々もそうありたいですね。

御会式桜も流石に今は葉桜状態。お祖師さまがご入滅された時に桜の花が咲いた故事にちなみ、御会式桜は10月ごろに咲くんです。

まだ時間があるのでどこに行こうかなあと思いつつ、向かった先は、こちら。

三十三間堂。観音さまをいっぱい見てきました。

こういうお寺の掲示板は、興味深い。

一隅を照らす。叡山開基、伝教大師さまの山家学生式の一節。三十三間堂って天台宗じゃったんか。恥ずかしながら初めて知りました。

まだ、外が明るいので、お向かいの京都国立博物館へ。

特別展は豊臣秀次。豊臣秀次といえば、豊臣秀吉に謀反の罪を着せられ、高野山で切腹。女房子供は三条河原で全員斬首されたのは歴史で習った。根絶やしですよ。秀吉にとっては秀次は甥っ子でしょ。訳わからん。秀吉も信長も家康も戦国時代の英雄ともてはやされるが、やっていることは鬼畜の所業ばかり。だから、好きになれん。

その時に斬首された側室たちの辞世の句が展示されていたけど、涙が出そうじゃった。15歳とか、13歳もあった。まあ、関白秀次が何で13歳、15歳を側室にしたかはおいといてですね。

ああ、見るんじゃなかったなあ。いっぺんに悲しくなってしもうた。

ロダンの考える人。

とりあえず京都駅に戻ろう。

京都といえば、京都タワー。

伊勢丹に行ったんじゃけど、何も買うものがなかった。ただ、今晩、夜の京都の街に繰り出すのは遅い時間だし、それまで何しようかということで、京料理を買って、ホテルにチェックイン。

滅多にやらんことじゃが、伊勢丹で買ってきた、京料理をあてにイッパイ。下鴨茶寮のりょうりですよ。

さらに日本酒も。となりのコンビニで買った、月桂冠。月桂冠はたしか伏見の酒じゃけえ、京都らしゅうていいんじゃないかなあ。

飲み食い済ませたら、パタンキュー。爆睡。

そのまま寝るってこともアリじゃったが、中途半端に目が覚めたので、京都の夜の街へ。

いまさら河原町に出る気力もなく、京都駅周辺をぶらぶら。

まあ、京都ですから、魚を食いに寿司屋に行くなんてことは考えませんでした。逆に焼肉屋に行こうと思ったぐらい。

ぶらぶら歩いて、とある居酒屋に入りました。

お通しは、ヒジキの炊いたん。

せっかく京都に来たんじゃから、これだけは食わんとね。ハモの落とし。梅肉で食わせるのが京都らしい。居酒屋ながら、職人がいるのがわかったので注文したわけ。

焼き鳥とホタテのお刺身。

串カツとポテサラ。

奈良でも飲み比べというのがあったが、京都にもありました。あては、板わさと奴とうふ。

下にお酒の銘柄が書かれてました。

酔心というお店でした。

はい、では、ホテルに戻りましょう。

やっぱり、京都タワーよね。

ホテルに戻って、関西の釣果を見ながら、また、イッパイです。