岡山に帰ってきました
満中陰のご法事は午後2時からでした。ですが、昼まで寝ているわけにも行かず、朝早くから行動開始。
ミドリガメの大きいのが甲羅干ししちょった。
いつものことじゃが、防府に帰ったときは行動開始する前に必ずここに言ってしばらく休憩するんです。
ここというのは裏山なんですが・・・。ウナギの餌にするチ○ポミミズを取る所ね。お正月のお飾りに使う、ユズリハを取るところでもあります。
今晩、ウナギを釣るわけじゃないけど、ほじくってみました。そしたら、チ○ポミミズがようけおりましたよ。ちょっとグロいので写真は撮ってませんけど。こりゃあ、来月が楽しみじゃ。
ここまでくれば、山菜も気になるんじゃが、お目当てのタラの芽は丸坊主。ワラビは完全なシダ状態。何の収穫もなしでした。
で、次に向かった先は、潮彩市場。2階にある、安心食堂が11:00オープンなんで、それに合わせて行ったというわけ。最近は防府に帰ると必ずここで豪華なランチをすることに決めちょるから。
オープンと同時に入店したんじゃが、もうすでにお客さんはいっぱいでありました。ちょっと早いランチじゃけど、今日は午後2時から仕事があるんで、仕方あるまい。でもまあ、すんなりと入店できただけでのラッキー。
今日はね、いつもはいろどり定食1700円を注文するんじゃが、天ぷら定食2000円を注文してみた。表に貼ってあった写真が豪華そうに見えたから。でも、ここの定食はお値段以上の価値があると思ってます。絶対オススメ。
メインの天ぷらの盛り合わせと、お刺身は4点盛り、小鉢と茶碗蒸し、そして、ご飯、貝汁、香の物。
今日のお刺身の4点盛りは、カンパチ、マダイ、カツオのたたき、落としハモでした。ここで提供されるお刺身は、寝かせてないヤツなんですよ。身が透明というかね。ただ、たしかにうま味は少なくて、ただ歯ごたえがいいだけなんです。生臭坊主は、新鮮=おいしいなんてことは考えないんですが、これはこれでうまいと思うようになりました。締めてすぐなので少々堅いです。なので、カンパチでも薄造りか?って思うぐらい薄く包丁がしてあります。そりゃ、いつもの厚さだと堅くておいしくないと思いますよ。
天ぷらの盛り合わせ。海老が2本、ハモが2切れ、白身魚が1切れ、南京、なすび、大葉の天ぷらになります。
貝汁ですけど、これだけは我が家とは違うみたい。何が違うかっていうと、アサリが少ないです。だいたい、我が家での貝汁は、アサリが山盛りってのが当たり前でした。ただ、それは自分で掘ってくるからであって、買うとなるとそんな量は使えませんし、もし使うとしたら、相当なお値段になるでしょうね。
ここで定食を食べると満足しますね。
食事を済ませても、予定の時間まで1時間以上ありましたので、天神さまへお参りすることにしました。
扶桑菅廟最初の石碑。日本で最初の、天満大自在天神、つまり、菅原道真公の御霊をお祀りした場所という意味。日本三大天神のうち、一番最初に創建された天神さまというわけ。
階段下から駅通りまでずっと続く、参道。昔はアーケードじゃったけど、今は違っているみたいで、一直線の参道がここから見えました。
防府天満宮。いつもの撮影場所ですけど、これは楼門。御本殿はその奥にあります。
ハトがいっぱいいましたけど、今日は餌をやりませんでした。でもねえ、コヤツらをじっと見ていると飽きないんですよ。
誰かが与えたんでしょうか、最中の切れ端をスズメとハトが取り合う様子が面白かった。
ハト)おい、ワシに食わせろいや。
スズメ)やらん!
スズメ)そうはいくかいね。取れるもんなら取ってみいさん。
ハト)おどりゃ~、食わせろ!
ハト2)お助太刀いたそう。
ハト)かたじけない。
ハト3)ワシにも食わせろ~。
このあと、スズメは最中を放棄して飛び去りました。まんまとハトに食われてましたね。
農協の直売所をめぐってあれこれ買い物をしました。そして、ようやく今日のご法事のお宅へ。遅刻したら洒落にならんからね。
実は、満中陰は5月9日で、すでにお寺で法要は済ませているんです。そのうえで、生臭坊主としてもご回向がしたかったのと、檀家さんの方でも生臭坊主にお経をあげてもらいたかったとのことで、今日、お勤めをすることになりました。
今、うちのお寺は住職が体調を崩しているんで、組寺さんに応援をたのんでいる状態なんです。導師が変われば、お勤めの内容も変わるわけでして、やむを得ないことなんですが、なんだかお寺の伝統というのが消え失せて、さみしいというが本音。
うちのお寺の伝統というのは、とにかくお経が長いということ。法事だったら、ゆうに1時間は越えますからね。
本来なら、お仏壇の前で、本衣という正式な衣に着替え、五条袈裟をつけて、法事を始めるわけです。お寺のように着替え用の部屋もないですから、その場で着替えるんです。限られた場所で着替えを済ませ、終れば、また着替えて、衣をたたんで風呂敷に包む。結構テクニックがいるんですよ。まあ、今日はそこまでしませんでしたけどね。
それとね、今日はお集まりの方の中には他宗の人もいるわけですよ。そういう中でお経をあげるわけですから、結構なプレッシャーでしたね。最近の流行りは短時間の法事なんで、お経も方便品、自我偈、神力品偈という、いわゆる三品経で済ますことが多いけど、うちのお寺は昔から自我偈、神力品偈じゃなく、それぞれの長行を読むんです。
今日は昔からのお勤めをさせてもらおうと思いましたが、あんまり時間をかけるのもどうかと思い、ご祈祷なみの速度で読むことにしました。
それと、法要では、お祖師さまの御遺文の一節を拝読するんですが、この日お集まりの方々のお母さんに当たる方のご法事ですから、あらかじめ、御遺文の中から、母の恩に関係するものを選んでおきました。ちなみに、その御遺文は、「刑部左衛門尉女房御返事」の一節でありましてね、その内容は、「母の胎内に命を宿してから9ヶ月の間、母の体を傷つけ、苦しみを与えながら生まれてくる。これだけ自分の体を痛めつけた原因であるのが子供であるから、憎しみを込めて、敵のごとく、放り投げてしまうのが当然のところ、お産のときに出た血を舐めてきれいにし、すぐに抱きかかえて、3年の間慈しむ。その間に子供が飲む母乳の量を示して、米の値段や反物の値段に換算して、母の恩はそれだけ計り知れない。」ということ。
そのあとに続く言葉がちょっと誤解されるかなあと思ったわけです。
それは、「親は十人の子をば養えども、子は一人の母を養うことなし。あたたかなる夫をば懐きて臥せども、凍えたる母の足をあたたむる女房はなし。」という部分。短絡的に取れば、子供はたった一人の母を養わない。最愛の夫を懐いたりすることはあっても、冷たい母の足を温めようとするお嫁さんはおらんということ。こちらの長男さんご夫妻は夫婦仲がいいからね。それと、このたび亡くなった奥さんの面倒もお嫁さんが最後まで面倒を見たという事実。
お経の途中で急遽変更することに。経机の上に故人が使用していた、お経本がありましてね、その中にあった、「開目抄」の一節を拝読いたしました。「儒家の孝養は今生に限る。未来の父母を扶けざれば外家の聖賢は有名無実なり。外道は過去を知れども父母を扶くる道なし。佛道こそ父母の後世を扶くれば聖賢の名はあるべけれ。云々」
まあ、いろいろとありましたけど、なんとかご法事を終わらせることができました。自信にはなりましたね。一人でできるもん!生臭坊主も捨てたもんじゃないと。
これが終れば、もうすることないので、岡山に帰ることに。その前に自分の家に一旦帰りました。
干潮だったんで、水がなくなってました。
川の対岸ですけど、ところどころ水抜きようの穴があります。しかも、干潮でも水に浸かっている。ここにウナギが隠れているんじゃろうなあと思いました。でも、穴は3つか4つしかありません。じゃあ、他のウナギはどこにおるんじゃろうか。昨晩も底の泥の中に潜っていきましたけど、干上がっていますけど、川底の泥の中に隠れているんじゃないかと。
岡山にかえるには時間がかかりますので、ここらで腹ごしらえ。本当に久しぶりにドルフィンに入った。生臭坊主のラーメンランキング第一位のお店。もう3年ぐらい食べてないでしょうか。というのも、ランチタイム、そして、夜というふうに営業時間が分断され、さらに短くなったからなんです。
しばらくこないうちにスペシャルチャーシュー麺なるメニューが出来ておりました。今日はそれを注文。久しぶりだけど、やっぱりおいしかった。持ち帰り用のラーメンを買って帰ろうとしたら品切れ。なので、持ち帰り用のチャーシューを買ってかえりました。明日食べるのが楽しみ。ここのチャーシューもうまいから。
岡山に帰ってきました。長時間のドライブで料理することもつらい。なので、ここ最近は、帰宅したその日は防府で買ってきた出来合い物でおうち飲みをすることにしてます。今日はアルクで買ってきた、焼き鳥、お刺身、けんちょう、鶏皮を肴に大典白菊を飲みました。
生臭坊主は檀家さんや知人に頼まれてご回向に伺った際、お布施はお断りするようにしてます。そしたらねえ、誰に聞いたかしらんけど、生臭坊主が酒飲みってことで、お酒をくださることが多いです。今日も獺祭を2本いただきました。イヤらしい話じゃが、獺祭2本の値段からいうと、ご法事のお布施より高額かもしれん。
せっかくいただいたけど、生臭坊主は獺祭が好きじゃないけどなあ。