寄り道&ウナギさん | 生臭坊主の独り言

寄り道&ウナギさん

今朝のことです。

久しぶりに小2の姿を見た。生きちょったか!これはこれでうれしかったけど、相変わらず、特大の様子がおかしい。体の粘膜が固まったであろう、白いものがかなりなくなりまして、一安心と思いきや、水面から頭を出して、口呼吸をしょっちゅうやっちょる。

気になったんで、今日はお昼休みにウナギさんの様子を見に帰った。ということで、今日のランチはなし。ていうか、昨晩あれだけ食ったので、欲しくなかったのが本当のところ。

特大が縦に丸まっておった。ろ過器の吸い込み口のスポンジにくっついている白い物が、特大の粘液。訳の分からん行動を取っているけど、まだ、死にそうにないのでひとまず安心。

で、今宵ですけど、さすがに、3日続けて料理したんで、もう、うちで料理するのがたいぎになりました。ということで、寄り道をしようということに。ただ、生臭坊主の場合、行き先が限られちょる。まずは、いつもの居酒屋さんへ向かったんじゃが、生臭坊主が入店しようとすると、その前にお客さんが一人入られた。残念ながら、これでカウンターは満席。連休明けにしてはお客が入っちょるのう。せっかくなんで、久しぶりに新規開拓ってことも考えたけど、あちこち歩いているうちに、汗だらだら。過去に何度もやらかしているが、結局、どこにも入れず帰宅ってことになりそうなんで、あわてて、向かった先は、いままで隠れ家としていた、居酒屋さん。

ここもまあ、小上がりの座敷、個室ともに満席。カウンターにもお客さんがいましたが、なんとか座ることができました。

昔は、ここに来るときはたいてい翌日が休みの時で、大典白菊の日じゃったから、オーナーが、「明日は休みですか?」と聞いてきた。もちろん、「んにゃ。」と答える生臭坊主。

まだ、あんまりお腹もすいていなかったけど、適当に注文しよう。

お通しとカンパチのお刺身。ここでもメニューは見ずに、大将に聞きながら、勧められるものを注文することにしちょる。お刺身はマダイ、ヒラメ、シマアジもあったけど、ここはお安くカンパチにしたわけ。白身は先々週、チヌをいやというほど食ったけえ、もうええわ。そういうと、マダイ、ヒラメに失礼かもしれんが。

ここで大将が鮎を勧めてくれた。けど、まだ早いんで、別の物を注文。

かつてはどハマりしていた、タコの唐揚げ。業務用の素材を揚げたものなんで、「タコのご出身は?」てなことは野暮なんで聞きゃあせんけど、タコの唐揚げがうまいというより、ピリ辛のオーロラソースがうまいのかもしれん。

これを食い切って、「鮎を焼いてくれさん。」と一言。

鮎の塩焼き。この鮎、旭川の天然物らしい。でも、デカい。25cmはないけど、22,3cmはあるなあ。追い星は鮮明じゃないけど、ちゃんと婚姻色が出ちょるんで、養殖物じゃないのはすぐにわかった。でも、天然遡上の鮎ならここまで大きくなることはないじゃろうから、成魚放流かなあ。川漁師が釣ったものらしい。焼く前に鮎を見せてもらったが、上手に頭に針が掛かっておった。なので、体には傷がない。

ちなみに、生臭坊主は鮎釣りはしません。鳥取に住んでいる頃、友人に勧められたけど、道具やらなにやらで当時10万円かかるのでやめた。鑑札も高い。けど、投網は覚えましたよ。シーズンになると、千代川に行って投網を打ってました。投網も鑑札がいるんじゃけど、同行してもらった会社の人が漁協の組合員さんなんでそのへんは問題なし。

鮎釣りというとすぐに友釣りを連想するんじゃが、あれは遊び。語弊があるなら、趣味の世界じゃね。商売でする人は、「コロガシ」専門。鳥取では「ゾロ」といいよった。賭け針で鮎を引っかけるヤツね。しかし、この釣りは理解できん。水の中、どこに鮎がおるか見えんのに、ただ、竿を振るだけで鮎をかけるんよ。しかも、上手な人は体に傷をつけんように引っかける。今日食べた鮎は相当な腕の持ち主が掛けた鮎じゃろうね。

こんな鮎に関する講釈を大将にもお客さんにも自慢げに話したというわけ。ついでに、婚姻色についても語ったっけ。いやな客に見えたじゃろうね。

で、鮎の塩焼きを食うとき、これをやらんと気がすまん。

きれいに骨を抜きました。これは拍手喝采。まず、ヒレを全部外してね、尾ばちを切る。そして、お箸で鮎の胴体をまんべんなく押さえてから、頭を持って、骨をすっと抜く。どうじゃ!って、どや顔をしたんよね。お皿の上から、白子。この鮎、デカいんで、子持ちかと思ったけど、オンタじゃった。でも、まだ白子もほんのちょっと。お楽しみのはらわたは身の中に残ってます。次に頭と骨。そして、身。下には外したヒレ。こうなると身の部分をガブリと出来る。

そうこうしていたら、オーナーが「サービスです。」と小鉢を目の前に置いてくれた。

イカの塩辛。ただねえ、実のところ、生臭坊主は肝の入った塩辛は食えんのよ。正直いって、臭いから。でも、せっかく出されたのだから、息をせずに食べました。だいたい、西の方の塩辛は肝が入らない塩辛ばっかりなんですよ。生臭坊主も自分で釣ったりしたケンサキイカやコウイカ、水イカで塩辛を作りますが、肝は絶対入れません。まあ、これらのイカはスルメイカと違って肝は少ないからね。福岡で有名な天ぷら定食のお店、ひらおで食べ放題の塩辛も肝は入っていません。

このあと、「広島スペシャル」のメニューが見えたんで、注文したけど、ことごとく、品切れ。ウニホーレンとかとん平焼きとかですね。なので、大将に、「今度来るときは、のけちょってよ。」というと、ペコリと頭を下げられた。ちなみに「のけちょって。」というのは、「取っておいてね。」という意味。広島、山口の人なら通じる。大将は広島の宮島の出身。

しかたないので、最後はこれにした。

クリームチーズの味噌漬け。生臭坊主は醤油漬けにするんじゃが、一つヒントになったのは、最後に粗挽きこしょうが振りかけてあること。早速、いただき!今度やってみよう。

てなことで、少々、ご無沙汰だったんじゃけど、久しぶりのお店をあとにしました。

考えてみれば、広島の頃はほぼ毎日寄り道じゃった。それがコロナのせいもあり、自粛自粛で回数が減り、岡山に来てからは、行くお店もないもので、おうちご飯が増えました。生臭坊主はアルコールと一緒の時は、食べる量が少ないので、体重も維持してきたし、お寿司とか和食とかだと魚中心、焼き鳥だって、鶏肉なんでヘルシーというわけで、健康診断でひっかかることもなかったんですよ。ところが岡山にきて、10kgちかく肥えるし、健康診断ではひっかかるしで、逆に不健康になったみたい。これって、酒飲みの言い訳かなあ。おうちご飯だと食うからね。贅沢病じゃ。

帰宅したら、気になって仕方ない、ウナギさんを観察。

何ちゅう格好をしちょるんじゃ。

ま~る。

特大よ。お前はは虫類か、両生類か。口呼吸すな!やっぱり、呼吸が苦しいんかなあ。1週間前に特大が真っ白になったときにですね、ネットでいろいろ調べたら、あれは魚の皮膚につくカビの説明じゃったんじゃけど、エラにカビがついたら、呼吸困難で死に至ると書いてあったんよ。ひょっとしたら、体についていた白い粘膜が口から入って、エラにくっついているんじゃないかと思うんですね。なので、口呼吸してるんじゃないかと。

そんなことを思っても、どうすることもできませんがね。