世界の音楽賞の最高峰グラミー賞が5日に行われた
多くのカテゴリーがある中、この1年で最も評価された曲「ソング・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのは
ボニー・レイットのJust like that
この曲は、ある実話を読んで感動したボニーがその実話に基づいて書いたオリジナルだ
曲のストーリーは大まかにはこんな感じ
オリビア・ザンドさんという女性の家に見知らぬ男が訪ねてきた。あなたに伝えたいことがあるというその男の瞳には警戒心を忘れさせるものがあり、部屋に招き入れた
部屋に入ると一呼吸置いてその男が打ち明けた。あなたの息子さんの心臓をいただいて、こうして生きている。長年そのことをあなたに伝えお礼が言いたかったと
息子が生きていれば今日で25歳になるはずだった。女性は、思わぬ告白に驚くと同時に、彼の胸に頭を当てて息子との再会の喜びを噛みしめる。あまりに長く続いた暗闇の日々が終わり、神の恵みが降り注いだのを知る
この深いストーリーを実にシンプルに、アメリカンミュージックのルーツに根ざしたアコースティックなアレンジで仕上げた名曲
こんな曲が評価されるアメリカはやはり凄いと思う!
ボニーはココ・テイラーの古い友人で、ライブで一緒になったときに、ココの楽屋を訪ねてきたことがあった。
写真を撮ってくださいとお願いしたら、自分のギターを見て「なんて真っ赤なギターなんでしょう」と笑っていた^ ^
そして、トラディショナル・ブルース部門を受賞したのがタジ・マハールとライ・クーダーの大物ベテランコンビの作品
Get On Board
彼らが若かりし日に大きな影響を受けたサニー・テリーとブラウニー・マッギーの作品を現代に蘇らせた素晴らしいアルバム
なんとも深みのある、アメリカの大地に根ざした、それでいて一つのサウンドに縛られないブルース&アメリカーナ!!
タジ・マハールとは、ブルース・クルーズで何度かお会いしたことがある。カリブ海出身の素朴な人柄が印象に残っているけれど、声はそれはそれは素晴らしい!!
大先輩たちがこうして素晴らしい作品を作り続けていることに大きな刺激を受ける菊田です
頑張ろう