桜美林大学での春学期のレッスンが始まって1ヵ月。
1年生から4年生まで個性や能力もそれぞれだ。
中でも、ギターをメイン楽器として専攻している主科の学生に35年前の自分がダブる。
長年ギターを弾いて教えていても、自分はほんの少しのお手伝いしかできないのがもどかしい。
彼らがミュージシャンとして成長出来るか、成功を手にできるかはすべて彼ら本人次第。
ミュージシャンの道は険しい山道。
途中で美しい草花を見かけたり、鳥のさえずりや、可愛らしい小動物に出会ったりするけれど、基本は坂道を登り続ける作業。
実は世の中はそれほど多くのミュージシャンを必要としてはいなくて、
若い彼らもすでにふるいにかけられている。
でも若いのは何よりの特権だ。
今からなら何だってできるし、何にだってなれる!
だから今、本気で頑張れ!!