昨日のブログで、アメリカのピザのことを書いているうちに、記憶の中に埋もれていたアメリカに行った当時の思い出が堰を切ったように蘇ってきた。 

 

まだBBキングの「Live At The Regal」でブルースに目覚める前で、ジャズを中心に聴いていた。

 

特にあの頃よく聴いていたアルバムを昨日からずっと聴いている。

 

ボストンでの生活が落ち着いてから、学校の寮でよく聞いていたのがビル・エヴァンスとジム・ホールの「Undercurrent」。

 

メロディーとハーモニーの宝庫で、限りなく美しくて繊細で悲しい音楽。

 

今聞いても心の深〜いところに届いてくる。

 

この2人は本当に音の詩人といってもいいくらいに次から次へと至高のメロディーを繰り出してくる。最高に大好きなアルバムだ。ジャズをよく知らない人でも、これは感動しますよ!

 

 

 

同じく当時ヘヴィーローテーションで聴いて、今でも自分の大好きな5枚のアルバムの1つに入るのがマイルス・デイヴィスの「My Funny Valentine In Concert」 。このアルバムを聴いて何度涙したことか。

 

ある日、ジャズってこういう音楽なんだと自分の中で腑に落ちたのもこのアルバムを聴いている時だった。

 

 

 

史上最強のフュージョンバンドと言っても過言ではないウェザー・リポート

 

ウェザーのライブアルバム「8:30」も大好きなアルバムだった。 あと7、8年早く生まれてアメリカに行ってれば彼らのライブを見ることができたのに、と思うと残念でならない。

 

1曲目のBlack Marketが始まって、ジャコのベースの音色と存在感のすごさに一瞬で引き込まれたのをよく覚えている。

 

ジャコは自分がアメリカに渡った翌年に35歳の若さで亡くなってしまったので、この世紀の天才を生で見る機会がついになかった。

 

 

 

エレクトリックになったマイルスのアルバムの中で1番好きなのが下の「We Want Miles」。これもほんとよく聴いたよなあ。

 

マイク・スターン、マーカス・ミラー、ビル・エヴァンスらの若き才能が爆発してる超ナイスなアルバムだ。復帰したばかりのマイルスを彼らががっちりサポートして、エネルギー、グルーブ共に最高!!

 

81年のボストンでの録音が収録されているから、ほんとにあと6年早くボストンに行ってればこれも生で見れたのに、と思うとそれも残念。

 

 

 

そして下のイエロージャケッツのデビューアルバム「YELLOWJACKETS」も大好きな一枚だ。

 

ギターのロベン・フォードとキーボードのラッセル・フェランテのコンビを中心に、ジミー・ハスリップとリッキー・ローソンの絡みが素晴らしい。何より、曲とアレンジが大好きだ。この頃のロベンはブルースに戻る少し前で、フュージョン・ギタリストとしての才能がほとばしっている。89年にロベンとブルーラインのライブを生で観て、ブルースとジャズの絶妙なミックスのさせ方やダンブルアンプから出てくる音色の素晴らしさに舌を巻いた。

 


 

ここに挙げたのはあくまで一部で他にも大好きアルバムがたくさんあって、ボストン時代の4年間はブルースとジャズを並行してよく聴いてライブを観た。

 

ボストンはニューヨークから車で4時間の距離。ニューヨークから一流のジャズマンたちが毎週のようにライブに来ていた。当時現役で活躍していたジャズマンのほとんどを観たと言ってもいんじゃないかな。

 

ざっと挙げるだけでもマイルス・デイビス、ソニー・ロリンズ、アート・ブレーキー、マックス・ローチ、ディジー・ガレスピー、エルビン・ジョーンズ、マッコイ・タイナー、トニー・ウィリアムス、ウェイン・ショーター、トミー・フラナガン、オスカー・ピーターソン、ジョー・パス、ケニー・バレル、ジム・ホール、パット・メセニー、ジョン・スコフィールド、チック・コリア、ハービー・ハンコック、ジョー・ザヴィヌル、マイケル&ランディ・ブレッカー、デヴィッド・サンボーンなど、数えたらキリがない。

 

10代から20代前半にかけてこうした最高のジャズをアルバムやライブでたっぷり聴くことができたのは大きな財産ですね!

 

ブルースについては日を改めて!