人生を歩んでいると、ときには思いがけない嬉しい発見があるものだ。
写真のギター、フェンダー・テレキャスターは1967年製。いわゆるヴィンテージギターと呼ばれるもので、20年以上前にシカゴで手に入れた。
普段は、Moon Guitarsのシグネチャーモデルを使っているけれど、レコーディングもあって最近これをちょこちょこ弾き始めた。
なにせ50年という年季の入ったギター。細かいパーツや配線にガタが来てるようで、ジージーとノイズが出て困っていた。
そこで渋谷の楽器店フーチーズのキャプテン坂本に助けを求めた。
キャプテンは素晴らしいブルースギタリストで、またテレキャスターのコレクターでもある。
キャプテンがギターを見て最初に言ったのは、
「これは1966年のギターだね」
「1967年じゃないの?」と聞くと、
「売られたのは1967年のはじめごろだろうけど、ボディーやネックが作られたのは1966年だよ」
そうだったのか。
1966年は小生が生まれた年だ。
今まで一つ年下のギターだと思っていたのに、実は同級生だったのだ。この1年の違いは、気持ちの上では天と地ほどの差がある。
心は52年前の日本とアメリカにワープした。
ちょっと変な言い方だけれど、両親が小生を作り出そうと励んでいるその時に、アメリカではフェンダーがこのギターの製作を始めた。
小生が生まれた9月ごろにギターが完成。シリアルナンバーが刻印されて、翌年のはじめごろに店頭に並んだ。
そんなことを想像すると、まるで運命の赤い糸で結ばれていたように感じるから不思議だ。このギターがまた違ったものに見えてくる。
20年以上一緒にいたのに、こんな発見があるなんて。
キャプテンに感謝。
これからも一緒にこのギターと年を重ねていきたい。
そんなことを思った今日。
今夜の船橋市Buddy'sでのライブで、早速このギターを弾いてみるか。
日本のライブでは初のお披露目だ。
今夜のライブに来られるみなさん、お楽しみに^_^