実家の母親と電話で話した。墓参りは日曜に既に済ませたとの事だった。そういえば親父の墓にもしばらく行ってないな。遺影にそっと手を合わせる。

 

 

久しぶりに BBキングの”Live in Africa”を見た。
 
数多いミスター・キングの映像の中でも、ベストの1つに入る素晴らしいライブだ。
 
1974年ザイール(現コンゴ)の首都キンシャサで、後に歴史的な一戦と語り継がれることになるモハメド・アリとジョージ・フォアマンのヘビー級タイトルマッチが行なわれた。
 
 
 
そのタイトルマッチの戦前パフォーマンスとして行われたのが、このライブだ。
 
1974年と言えば、ミスター・キングがその数年前に初めてグラミー賞を受賞して世界のミュージックシーンに躍り出た、まさに脂の乗り切った時期。
 
ジェームス・ブラウンやビル・ウィザーズ、クルセイダースなどと共にこの世紀のステージに出演。ミスター・キングが押しも押されぬブラック・エンターテイメントのトップアーティストの1人として認められていたことを物語っている。
 
5万人の大観衆の前で演奏した時の彼の気持ちはどんなだったろうか。
 
アフリカはブルースの故郷だ。遠い先祖がこのアフリカの大地からアメリカに連れてこられた。その故郷に舞い降りて、熱狂する大観衆の前で演奏する。特別な夜だったに違いない。
 
ミスター・キングのこの夜にかけた特別な思いが演奏に表れているような気がしてならない。
 
ちなみにサイドギターを担当しているのは、若き日のラリー・カールトン。客席にはモハメド・アリの姿も見える。
 
ライブを見て、ミスター・キングにゲキを飛ばされたような気持ちになったお盆の夜。