友達で、シカゴ・ブルースを代表するドラマー(のちにギタリスト)レイ”キラー”アリスン(Ray"Killer"Alllison)氏がシカゴの自宅で亡くなった。60歳。

 

寝ている間に亡くなったそうで、突然襲った悲報に、昨日から心にぽっかり穴があいてしまった。

 

この数年、シカゴで一緒に活動したミュージシャンたちの訃報に何度か接してきたけれど、その都度、自分の中で何かが失われるような喪失感を感じている。

 

レイのドラムは本当に最高だった。

 

70年代からマディー・ウォーターズのバンドを皮切りに、バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ、ジェイムス・コットンら多くのバンドで活躍したシカゴを代表するドラマー/ギタリストだった。

 

自分も何度もレイと共演する機会があった。

 

(1990年代初期、セレブリティ・ラウンジにて。左からフレッド・ジョンソン、レイ・アリスン、デイブ・マイヤーズ。写真:Kenji Oda)

 

(2002年シカゴ・ブルース・フェスティバルにて。ギターを弾いているレイとジャム。写真:Kenji Oda)

 

レイのプレーの中でも特に好きなのが、下のバディ・ガイのライブ映像でのドラムプレーだ。

 

パワーがあって、グルーブ、キレ、ダイナミクス全てがモダン・シカゴ・ブルースのお手本のようなドラミング。

 

とにかく聴いているだけで体が動いてくる。

 

バックでコーラスを歌ったり、オーライとかイエーと声を出しているのもレイだ。

 

単にプレーしているだけでなく、音の流れを全身で感じながら、バディーに寄り添って叩いているのがよくわかる。

 

昨日から何十回この映像を見たか。

 

とにかく抜群に楽しい!!

 

ブルースはなんと楽しい音楽だ!!

 

そんな気持ちを一緒にプレーすることで、また聞くことで感じさせてくれたレイに心から感謝したい。

 

ありがとうレイ。R.I.P