先月帰国した時に、マイク越谷さんに紹介されたドキュメンタリー映画

『黄金のメロディ~マッスル・ショールズ~』

の試写映像をじっくり鑑賞。



http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id348596/

これはやられましたね~。

近年見た、音楽ドキュメンタリー映画の中では、間違いなくナンバーワン!!

と言っても差し支えないくらいに、すばらしい映画でした。

何度も耳にして、演奏もして来たソウル、R&B、ブルース、クラシックロックの名曲が、アラバマ州マッスルショールズという人口たった数千人の小さな町で録音されて、世界に発信されていった。

そのヒストリー、人間ドラマ、そしてこの町の持つ特有の音のマジックが、1時間50分の映像にちりばめられているんですね。

「え?この曲も、この曲も?」と驚きが絶え間なく続く。

なんと、80枚以上のゴールド・ディスク(=50万枚以上の売り上げ)が、ここで作り出された!!

アレサ・フランクリンや、ウィルソン・ピケット、パーシー・スレッジなどの黒人シンガー達の歌のバックで、ソウルフルでファンキーなサウンドを演奏して作り上げたのが、白人のミュージシャンでありエンジニアであったという、意外な驚き。

「ここはロックの天国だよ」とキース・リチャーズが言っている様に、多くのロックバンドにも影響を与えたサウンド。

映画が後半になるにつれ、故郷への思いのような気持ちがどんどんふくらみ、アリシャ・キーズがこのスタジオで往年のバックミュージシャンやゴスペル・クワイヤーと一緒に演奏しているシーンを見て、涙が止まらなくなりました。

アラバマとシカゴという違いはあっても、こういう音やフィーリング、音楽環境に自分は育てられたんだなあ、と再発見。

個人的にもとっても深いところに届く映画でした。

音楽の好きな人には絶対にお勧めの映画です!!!