$菊田俊介オフィシャルブログ「菊田俊介ブルース日記」Powered by Ameba


9月の末から始まった、台北市内のRiverside音楽学校での10週間ブルースギター・ワークショップが今日終わりました。

毎週1曲ブルースのスタンダード曲をテーマにして、曲の歴史、コードやソロなどの奏法を教えて来ました。

個人のレベルの違いはあっても、全員がプロを目指すギタリストだけに、教え甲斐があります。教える自分も教える過程で同じ事を学んだり、再確認しましたね。

10週間の大まかな内容は、

WEEK1 Blues History – Robert Johnson, Shuffle = Sweet home Chicago

WK2 Texas, West Coast Blues – T-Bone Walker = Stormy Monday

WK3 Memphis to Chicago – Howlin Wolf = Killing Floor

WK4 Minor Blues -B.B.King, Albert King = Thrill is gone

WK5 Rumba – Otis Rush, B.B.King = All your love

WK6 Rock’n Roll – Chuck Berry = Johnny B Goode

WK7 Funky Blues – Junor Wells, James Brown, = Messin’ with the kid

WK8 Rockin’ Blues, British Blues Invation – Cream, Jimi Hendrix, John Mayall and Blues Breakers = Crossroads

WK9 8 Bar Blues = Ain’t nobody’s business

WK10 Group Discussion = Become one and only musician

最終日の今日は、前半は自分の経験談をはじめ、ミュージシャンになるための大切なポイントなどをデスカッションして、後半は一人一人将来の夢や希望を聞きながら、具体的なアドバイスをすることに時間を費やしました。

中には、花蓮(東部の町)のブルース・キングになりたいですとか、一生ブルースをプレーし続けて行きたいですという生徒もいて、ほんと今後の台湾の音楽シーンが楽しみになってきます。

自分が何度も強調したのは、ブルースはほぼ全てのポピュラー音楽のルーツになるもので、ブルースを良く知っておくと、結局のところ、いろんなジャンルに対応できるようになるもの。さらにプレーに深みがでる上に、いつでもブルースに帰ってプレーを楽しむことができる。得する事はあっても、絶対に損はしない


彼らが今後、さらに次の世代にブルースを伝え、裾野が広がって行けば、台湾のミュージックシーンにも深みが出て来るでしょう。

シカゴでブルースを教えてくれてお世話になった先輩のみなさんに、こういう形で少しでも恩返しができるといいな、と思っています。